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画面をぐっと大きくした「 iPhone 6」対QHDディスプレイ「 GALAXY Note 4」

実購入価格80万ウォン台で「ほぼ同じ」...iPhone発「助成金競争」の可能性 

  • 画面をぐっと大きくした「 iPhone 6」対QHDディスプレイ「 GALAXY Note 4」
  • < GALAXY Note 4(左)、iPhone 6 Plus(右)>

アップルが31日に戦略スマートフォンのiPhone 6とiPhone 6 Plusを韓国に電撃登板させ、サムスンのホームグラウンドでGALAXY Note 4の牽制に突入する。国内の高級スマートフォン市場をめぐり、グローバルスマートフォン「二強」のサムスン電子とアップルの間で真剣勝負が繰り広げられるだろう。

GALAXY Note 4(5.7インチ)はNoteシリーズ史上初めてQHD(超高解像度)ディスプレイを搭載して注目を集めており、iPhone 6(4.7インチ)とiPhone 6 Plus(5.5インチ)は、ディスプレイのサイズを前作(iPhone 5S/4インチ)に比べて大幅に増やしたことが特徴だ。iPhone 6とiPhone 6 Plusは先月19日に発売され、両方のモデル合わせてひと月あたり約2000万台売れたと推定される。サムスンのGALAXY Note 4は来月を起点に、米国などに発売国を拡大する計画で、iPhoneの販売台数の推移を急激に追撃することと予測される。

  • 画面をぐっと大きくした「 iPhone 6」対QHDディスプレイ「 GALAXY Note 4」
  • < GALAXY Note 4 vs iPhone 6 仕様比較表 >

国内では今月の「端末流通構造改善法(端通法)」施行直後の支援金縮小で、スマートフォンの買い替え需要が萎縮した状況から、盛況を狙った移動体通信事業者はiPhoneへの補助金を増やし、市場を活性化させる焚き付けとするのかが観戦ポイントとして浮び上がっている。

市場では、iPhoneシリーズの出庫価格と実売価格がどのあたりで決定されるのかが、競争の版図を分ける変数になると予想している。

15日、移動通信業界によるとiPhone 6は90万ウォン台、iPhone 6 Plusは100万ウォン前後に出庫価格が決まると伝えられた。細部の仕様によって異なるが、競争作のサムスンGALAXY Note 4(95万7000ウォン)の出庫価格とほぼ同じ水準になるだろうという予測だ。これにより、出庫価格から支援金を差し引いた端末実売価格は、両社のあいだで大きな差がない可能性が高い。この日の時点で、月10万ウォン以上の高額プランを使う条件でGALAXY Note 4を購入するとき、移動体通信事業から得られる補助金は11万~12万ウォン台だ。GALAXY Note 4の実売価格として、最低でも80万ウォン以上出さなければならないという意味だ。

出庫価格が似たようなiPhoneシリーズにも、似たような補助金が乗せられる可能性が高く、iPhone 6の実売価格は80万ウォンの序盤、iPhone 6 Plusは80万ウォン後半が有力だという結論が出てくる。

スマートフォンメーカーの関係者は、「サムスンやLGとは異なり、アップルは以前から携帯電話の価格を一銭も値引きしないことで有名だった」とし、「iPhone 6とiPhone 6 Plusにもアップルからの奨励金はないと思え、GALAXY Note 4に比べて価格競争力は高くはないだろう」と展望した。

とは言え、まだ残る変数も多いとの指摘も出ている。国内移動通信3社が新作iPhoneの上限に近い補助金を策定し、加入者獲得戦争を繰り広げるかもしれないというものだ。特に周波数がいつも足かせになったが、今年初めてiPhoneを売るLGユープラスは、iPhoneの販売に少なからぬ期待を寄せており、LGユープラスから補助金競争が繰り広げられる可能性があるという観測も慎重にだが出ている。しかも、まさに移動通信事業者が小額の補助金でマーケティングコストを削減し、収益を増やすことだけ血眼になっているという批判世論が高まり、iPhoneの人気にプラス要因になりうるという分析だ。

もしも実際に移動体通信事業者がiPhoneの補助金を上げると、サムスン電子はGALAXY Note 4の奨励金をさらに乗せることで対抗する公算が高く、補助金のぬくもりが市場全体に急速に広がり得る。ただし、このようなシナリオが現実化するには、アップルのiPhoneにのみ特典を与えてはならないという市場の拒否感が変数として作用することもあり、状況をさらに見守らなければならないという慎重論も拮抗している。

移動体通信事業者は、「国内メーカーの視線も察する必要があり、アップルにどれだけ補助金が乗せられるかは、発売直前になればこそ正確に知ることができるだろう」と語った。
  • 毎日経済_ホン・ヂャンウォン記者/チュ・ドンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-15 17:12:18




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