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iPhone 6が端通法で低迷した市場を浮上させるか…韓国31日発売

移動通信3社は補助金を上限まで支援、「加入者奪取」競争本格化 

  • iPhone 6が端通法で低迷した市場を浮上させるか…韓国31日発売
30日、ソウル瑞草区の新ノンヒョン駅付近のLGユープラス瑞草直営店前。気温10度前後の肌寒い晩秋の空模様、早くもパディングジャンパーで武装した健壮な青年数十人が店の前に長蛇の列を作って座っている。31日の朝8時を期して、韓国で正式発売されるiPhone 6とiPhone 6 Plusを一日でも早く手に握るために、寒さを冒して野宿を任じたものだ。

行列の先頭にいるイ・ヒョンチョルさん(24・大学生)は、去る29日の午後4時からずっとこの場所を守った。異変がない限り、LGユープラスから出るiPhone 6の最初の開通者はイさんになる。米ニューヨークのApple Storeの前で見られた「iPhone野宿行列」が韓国にも現れた。それほどに新しいiPhoneに対する期待感が高いという傍証だ。

31日、韓国で正式に開通手続きを踏むiPhone 6とiPhone 6 Plusに、スマートフォン利用者の大々的な関心が集まっている。「端末機流通構造改善法(端通法)」施行の影響で補助金が減り、冷たい風がぴゅうぴゅうと吹くスマートフォン市場を顔色なしにするメガトン級のイベントだ。

このような雰囲気から、スマートフォンの強者サムスンとLGのせいで国内市場で5~7%にとどまっていたiPhoneのシェアが、短期間で10%半ば以上に突きあがるだろうという予測も出ている。金のにおいをかぎつけた移動通信3社は、iPhone 6・iPhone 6 Plus発売日を期して大々的なイベントを開き、利用者の目を引くことに乗り出している。特に今年からはLGユープラスでもiPhoneの登録を行うことができ、iPhone 6の出荷が加入者奪取戦争の起爆剤の役割を果たすだろうという見通しも出ている。

SKテレコムは31日午前8時から、ソウル東大門デザインプラザで世界的なファッションデザイナージェレミー・スコットがデザインしたiPhone 6・iPhone 6 Plus専用の特別ケースをプレゼントするイベントを開く。KTもこの日、ソウルの光化門オーレスクエアで、去る24日の1次予約の顧客のうちから抽選で200人にiPhone専用の充電器をはじめとする、各種ギフトを提供するイベントを繰り広げる。LGユープラスは瑞草直営店で人気ガールグループ「テティソ」を呼んでサイン会を開く予定だ。最近2~3年のあいだ、移動通信3社が単一のスマートフォンモデルをめぐってこのようなスケールのマーケティングを行ったのは今回が初めてだ。

移動通信事業者の関係者は、「端通法で低迷したスマートフォン加入市場にiPhoneが救援投手として登板し、市場に活気を吹き込んでいる」と語った。

サムスンとLGが市場の過熱を懸念して反撃を自制するならば、iPhoneに傾く関心は相当期間続く公算が大きい。

iPhone 6の16ギガバイトモデルの出荷価格(70万ウォン台後半)は、ライバルのGALAXY Note 4の32ギガバイトモデル(95万7000ウォン)より10万ウォン以上安いうえに、移動通信3社がiPhoneに上限(30万ウォン)に近い補助金を投入する準備をしているからだ。

しかし、サムスンとLGがメーカー奨励金を集中投入して対抗作戦に突入すれば、状況が逆転する余地もある。業界関係者は、「サムスンのGALAXY Note 4やNote Edge、LG電子のG3の細部性能はiPhone 6・iPhone 6 Plusを上回るレベル」とし、「消費者の立場では、サムスンとLGのスマートフォン価格の推移を綿密に調べて端末交換に乗り出すのが利点だろう」と語った。
  • 毎日経済_ホン・ヂャンウォン記者/チュ・ドンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-30 17:29:08




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