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第一企画、中国法人を第2本社に育てる…40万社広告代理店中で7位に急成長

中国法人の営業利益、全体の36%占める/オン・オフライン同時進行で現地広告リード 

  • 第一企画、中国法人を第2本社に育てる…40万社広告代理店中で7位に急成長
  • < 第一企画の海外営業総利益中、中国の割合 >

国内1位の広告会社の「第一企画(チェイルキフェク)」が中国法人を第2本社に育てることにした。

第一企画は5日、中国でこれまでの3四半期末の累積売上げの総利益が1341億ウォンを記録したと明らかにした。中国で稼いだ金は、同じ期間の会社全体の売上げ総利益5676億ウォンの24%に該当するだけでなく、これまでの3四半期末における第一企画の海外営業総利益の36%を占めている。

このような速度で成長することから、今年の年末の中国実績は国内実績を上回るだろうというのが第一企画の予想だ。

1994年に北京に事務所を出して、第一企画が中国に最初の一歩を踏み出してから20年めだ。第一企画の中国総括法人である「第一グレートチャイナ((Cheil Greater China)」は、それまで第一企画が持っていた現地組織に加え、2009年に買収したデジタルマーケティング会社「オープンタイド(OTGC)」、2012年に買収した上海・香港を拠点にする「ブラボーアジア」を一つに合わせた組織だ。2014年現在、グレートチャイナは中国市場の40万社の広告代理店の中で7位に上がった。

買収・合併してから2年めでこのような驚くべき成果を出したのは、第一企画の人材戦略と市場戦略が合致したおかげだ。

第一企画の林大基(イム・デギ)社長は中国ビジネスを育てるために、最初に求めたものは人だった。現在、第一グレートチャイナの代表を務めているアーロン・ラウ代表を獲得するために、ラウ代表が創業して代表に就いていた会社(ブラボーアジア)を2012年に買収した。人材一人のために会社を丸ごと買収したわけだ。以来、ラウ代表を信じて1400人にも及ぶ中国の現地人材をすべて任せた結果、会社は勝ちに乗って長躯し始めた。

英のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを卒業し、米国の大手広告社でクリエイティブな仕事を始めたラウ代表は、中国の現地広告主だけでなく、グローバルな広告主まで続々と獲得したことで中国広告市場の大物になった。おかげでラウ代表は、第一企画本社のイム・デギ社長よりも年俸を多く受けとる海外法人代表として有名になった。

中国の広告市場の形勢をよく読みとった第一企画の市場戦略も際立った。中国の広告市場は、テレビ広告など既存の広告市場では外資系が勢力を得ている一方で、近年急速に大きくなったデジタル広告市場では、中国の現地企業が強気を見せている。

第一グレートチャイナは、既存の第一企画の組織とデジタル専門広告社など3社が合わさった組織であるため、両方でのプレイが可能だった。特に最近ではオン・オフライン広告を同時に進行することがトレンドとして位置づけられ、第一グレートチャイナの組み合わせはさらに真価を発揮した。

その結果、中国市場で「オリオン」「ネイバーライン」「韓国タイヤ」などの韓国企業のほかに、「中国工商銀行」「百度「中信ショッピングモール」「燕京ビール」「伊利牛乳」などの大型中国企業を顧客に掴むこともできた。それだけでなく、「モエ ヘネシー」「ニューバランス」「サムソナイト」「香港ディズニーランド」などのグローバル企業も第一グレートチャイナに広告を任せている。

第一グレートチャイナのラウ代表は、「第一企画は優れたクリエイティブを土台に、伝統的な広告はもちろん、デジタル・ソーシャルメディア・eコマースなどを素早く用意し、継続して優位を維持する」と明らかにした。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-05 17:47:28




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