済州航空、価格破壊で領土拡張…航空業界の流通革命

チェ・ヒョンソク総括副会長主導で、空の道の価格破壊 

  • < 済州航空の売上高の急な上昇 >

75億ウォン→2577億ウォン→3412億ウォン→4323億ウォン→5100億ウォン

だれもがみんな苦しいと言う最近の5年間、年間売上高1000億ウォン台の先頭の数字が毎年変わる企業がある。空の道の価格破壊宣言で、大韓航空・アシアナ航空の航空「二大恐竜」に一撃を加えた国内LCC(ローコストキャリア)のリーダー「済州航空(チェヂュハンゴン)」の話だ。エギョングループのチェ・ヒョンソク総括副会長(写真)は、垂直上昇する済州航空の翼にターボエンジンを付ける計画だ。新しい航空機を導入して中長距離ルートまで少しずつ増やしつつ、LCCの領土を拡大するというわけだ。

実際、済州航空は来月初めに航空機を一機さらに取り寄せて、保有航空機を17機に増やす計画だ。来月1日には仁川~沖縄、18日には仁川~ハノイ、来年1月8日には釜山~グアム路線に新たに就航する。グアムは大韓航空の独占路線で、LCCが中長距離ルートでもフラッグ・キャリアに挑戦状を投じたという意味がある。

来年にはLCCで初めて株式市場に上場する計画だ。資本市場での成長に必要な資金を調達して、上場企業としての社会的責任を果たしたいというチェ副会長の意志が込められた。済州航空は今月、上場主幹事を選定する。チェ副会長は最近、幹部会議で「済州航空の第1のLCCと考えてはいけない。わが社は大韓民国の航空ビッグ3に位置づけされるべき」だと新たなビジョンを提示した。

実際に済州航空の無限疾走で、業界2位のジンエアーとの売上げ格差は1000億ウォン以上開いている。済州起点の国内線の割合は、アシアナ航空の95%まで迫った状態だ。LCC業界全体のパイも大きくなり、国内線は二大フラッグ・キャリアと残りの後発者が半分ずつ分ける構造だ。

金の卵を産む済州航空を作ったチェ副会長は、2005年の航空業界への進出当時に世間の嘲笑を買った。当時、済州島で地域航空会社を設立すると乗り出したとき、この事業を注意深く見据えた企業はひとつもなかった。エギョン創業者の故チェ・モンイン名誉会長が済州出身という点から、済州島はチェ副会長に数回の求愛を行い、チェ副会長は条件付きで承認した。

まず地域の不定期航空会社ではなく、定期航空会社として開始すること。第二に、グローバルトレンドのLCCビジネスモデルを備えること。当時、大韓航空とアシアナ航空のほかには定期航空会社が出現できなかった事実上の規制をくぐり、エギョングループは海外に伸びることができる空の道を持つことになった。チェ副会長は「価格破壊」というグローバルトレンドを持ちこみ、航空業界に流通革命を起こした。数年後、中国観光客があたかも済州を占領したかのように、済州航空は文字通り翼を広げることになった。済州航空はエギョングループと済州島の共同投資で設立され、現在はエギョングループが86%の株式を保有している。

チェ副会長の挑戦は、大韓航空とアシアナ航空にも大きな変化をもたらした。大韓航空はジンエアーを、アシアナ航空はエア釜山をLCC子会社として発足させた。ジンエアーはLCC初の355席規模の中・大型B777-200 ER1機を大韓航空から取り寄せて、来月12日から仁川~グアム路線に投入することにした。LCC弟たちが兄の茶碗を狙う、新たな航空戦争は現在進行形だ。
  • 毎日経済_チョン・ボムヂュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-11 17:43:04