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低迷した内需市場、ヨウカーのおかげで持ち堪える…中国売上80%増

韓国のデパート別中国銀聯カードの売上高伸び率 

  • 低迷した内需市場、ヨウカーのおかげで持ち堪える…中国売上80%増
  • < 韓国のデパート別中国銀聯カードの売上高伸び率 >

今月初め、新世界百貨店本店のエルメス店舗。ある中国人観光客(ヨウカー)が店に立ち寄って時計を見回し、店員にあれこれ尋ねて1億1000万ウォンの時計を購入した。また別の中国人客は、7800万ウォンの高級バッグを気軽に買って行った。

景気不況に加えて消費心理まで萎縮して低迷した国内市場で、派手に支出するヨウカーらは、干ばつに恵みの雨の役割を果たしている。景気沈滞で不振の国内市場の消費は、ヨウカー特需でようやく堪えているありさまだ。

10月のゴールデンウィークに続いて今月初めの「ミニゴールデンウィーク」が、低迷した国内市場に親孝行を果たした。アジア太平洋経済協力会議(APEC)が開かれた7~12日、中国政府が一時的な休日を宣言し、「ヨウカー特需」を享受した国内百貨店はこの期間、中国観光客の売上げが前年同期との対比で40~80%台の成長率を示した。

これに先立ち、中国の国慶節連休期間である10月1~7日のゴールデンウィークも、各百貨店はヨウカーの恩恵にあずかった。百貨店各社の中国人売上げは、最大2倍ほど増加した。ロッテ百貨店本店は、中国観光客が使用する銀聯カードの売上げが前年同期との対比で68.2%増え、現代デパートは101.5%、新世界百貨店は67.4%増加した。

このようなことから、国内百貨店の中国人顧客への依存度も年々高まっている。ロッテ百貨店本店の場合、今年の全体売上げで中国人の売上げが占める割合は16.5%に達している。大型マートは百貨店ほどには売上げの割合は高くはないが、国内を訪問するヨウカーが増えつつ、大型マートを利用して買い物をするヨウカーもますます増える傾向にある。

おかげで昨年10月のデパートと大型マートなど、流通業界の売上げ実績はそこそこ善く守ったことが分かった。産業通商資源部が発表した「流通業界の売上動向」によると、9月中の百貨店売上げは前年同期との対比で6.3%減少した。大型マートは10%台まで急減した。しかし、10月には百貨店の売上げは1年前に比べて0.9%減少し、量販店の売上げも0.4%減少したにとどまった。

去年の秋、デパートの定期セール(1~18日)の業績は前年同期との対比で3.7~4.9%(既存店舗ベース)の成長にとどまり、期待に及ばない水準だった。

二桁近くの逆伸長を見せてきた大型マートの売上げが10月に好転した理由は、先月初めのゴールデンウィークに続き、9~12月の飛び石連休など、大型連休が続いたおかげと分析される。ロッテ百貨店の関係者は、「ヨウカーのおかげで低迷した内需からなんとか守っている」とし、「韓・中自由貿易協定(FTA)妥結で、ヨウカーの韓国訪問はさらに増えると期待される」と語った。
  • 毎日経済_キム・ヂュヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-14 15:39:33




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