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中・長期労働力の需給分析…9年後には、約半分が50代以上

韓国雇用部、中高年層の求職難激しくなる 

# 中小企業を経営するAさんは、従業員の給料を大幅に引き上げたにもかかわらず、新規従業員の採用に苦労している。高卒の生産職従業員を求めているが、訪ねてくる者はほとんどいない。親しい他の業界経営者らも、「新規職員の採用は空の星をつかむよう」だと難しさを吐露する。

# 60歳になったBさんは、30年近く通っていた会社を退職した後、清掃関連の用役業者としてかろうじて就職した。30代半ばに遅く産んだ子供がまだ大学生なので、生活費を稼がなくてはならない状況だ。似たような状況の退職者はあまりにも多く、給料も最低賃金水準に過ぎない。それさえも仕事を持っていれば幸いだ。

  • 中・長期労働力の需給分析…9年後には、約半分が50代以上
  • < 増加する50歳以上の労働力割合 *資料=雇用労働部、中長期人材需給展望 >

前の2例は、わずか10年後の大韓民国の姿だ。労働力の高齢化に対する懸念が現実に近づいている。若い年齢の労働力は減少して企業は新規人材を確保できず、「求人難」に苦しめられると予想され、逆に中高年層の労働力は大幅に増加し、この年齢層は「求職難」を経験すると思われる。仕事をめぐる世代別葛藤も深刻になるだろうという懸念も出ている。

2日、雇用労働部が国務会議で報告した「2013~2023中・長期人材需給見通しと示唆点」によると、50歳以上の生産可能人口は、2013年の1624万人から2023年には2182万人に、558万人が増加すると予想された。全体の生産可能人口のうちそれらの比重は、同じ期間で38.6%から49.4%になんと10.8%ポイントも増えたわけだ。

逆に50歳未満の生産年齢人口は、2013年の2586万人から2023年に2232万人と、10年のあいだに354万人減る。比重も61.4%から50.6%に減少する見込みだ。

雇用労働部の関係者は、「2023年に15歳以上の人口は204万人増加するが、年齢帯では50歳以上が大きく増えて、高齢社会の断面を見せるだろうと予想される」と説明した。

各企業は人材を採用する際に大きなジレンマを経験すると予想される。新規人材の需要が供給を超えることが予想されるからだ。特に高卒者は、人材需要が供給よりもなんと210万人が多いと分析される。

大卒者も30万人の超過需要が予想され、新規人材の「身代」はさらに高くなると占われる。

経済活動人口は2013年に比べ、2023年には358万人増えると推定される。女性の経済活動参加率は2013年の50.2%から2023年は56.2%に、55歳以上の壮年層の参加率は47.5%から55.4%に増加すると見込まれた。
  • 毎日経済_チェ・スンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-02 17:16:52




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