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増えた家計負債、韓国経済の足を引っ張っているが

韓国統計庁「家計金融・福祉調査で見た世帯の動態的変化分析」 

  • 増えた家計負債、韓国経済の足を引っ張っているが
2012年までは負債のなかった世帯のうち、この2年のあいだに負債が発生した世帯の割合が30%になった。逆に、2年前に債務があったが、現在は負債を完全に返済した世帯の割合は16%にとどまった。

統計庁は5日、このような内容を盛り込んだ「家計の金融・福祉調査で見た世帯の動態的変化の分析」を発表した。昨年の家計負債が1000兆ウォンを超えるなど、雪だるまのように膨らんだ借金が経済の足を引っ張っているが、依然として家計は借金を返す能力が不足していると解釈できる。

資料によると、2012年に債務のなかった世帯が、2年間で1億ウォン未満の負債を抱えた割合は26.6%に達した。また、2012年に2000万ウォン未満の負債を抱えた世帯の負債が増え、2000万ウォンを超える割合も24.6%にのぼった。一方、2年前に1億ウォン以上の負債があった世帯の75.5%は、まだ1億ウォンを超える負債を抱えていることが調査で分かった。

年齢別にみると、負債はなかったが2年の間に発生した割合は、39歳以下(41.9%)と40~59歳(38.9%)が多く、60歳以上は15.8%にとどまった。統計庁の関係者は、「40歳未満は不動産取引や生活資金の調達で、借金を抱えることになった」と分析した。

2012年には負債はなかったが、今年負債が生じた世帯主の職業は、商用労働者の割合(40.7%)が最も高く、自営業者(37.4%)、臨時・日雇い労働者(27.3%)、無職・家事などその他(14%)の順だった。

これとともに、統計庁が2011年と昨年の世帯別所得水準を分析した結果、最低所得層と最高所得層は、他の階層よりも相対的に階層間の移動が少なかったことが分かった。2011年に富裕だった世帯は依然として富を維持しているが、貧しかった世帯はなかなか貧困から抜け出ることができないでいるわけだ。

統計庁によると、2011年の所得分位が昨年もそのまま維持された割合は57.7%で、上昇または下落した比率はそれぞれ21.2%ずつとなった。また、所得分位を維持した57.7%のうちで、1分位(所得下位20%)75.9%と5分位(所得上位20%)71.2%は、2分位~4分位(44.8~50.2%)に比べ、2011年の所得分位が昨年も維持された割合ははるかに高かった。統計庁は「1分位と5分位は下限と上限が存在しないため、他の分位に移動しない割合が高いようだ」と説明した。
  • 毎日経済_パク・ユンス記者/写真=MBN | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-05 15:28:01




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