トップ > 数字経済 > マーケット > 韓国の水素自動車投資は後退「大統領の興味の対象により政策変わる」

韓国の水素自動車投資は後退「大統領の興味の対象により政策変わる」


  • 韓国の水素自動車投資は後退「大統領の興味の対象により政策変わる」
  • < トヨタの「水素燃料電池自動車」。 水素自動車投資に逆行する韓国 vs 水素自動車規制を緩める日本 >

日本は官民合同で、水素を燃料とする燃料電池車(FCV)の普及のために素早く動いている。

日本最大の石油会社であるJX日鉱日石エネルギーは22日、今月末に神奈川県に水素スタンドを設置し、来年末までに首都圏を中心にして、40カ所に水素スタンドを建てると明らかにした。

JXエネルギーは今後FCVの普及速度を考慮して、全国2000カ所に順次水素スタンドを導入する予定だ。このために、2020年までに水素の生産拠点10カ所を建てる計画だと日本経済新聞が報じた。

JXエネルギーは日本のガソリン市場の34%を占有している、最大の石油会社だ。JXエネルギーが北海道から九州に至るまで、全国に水素スタンドを設置すると明らかにしたことで、日本のFCV普及が加速すると予想される。これまで、水素を燃料として使用するFCVの普及の最大の障害として、充電スタンドの不足が挙げられてきたからだ。今回のJXエネルギーの発表は、今月初めに日本政府が水素スタンドの設置と関連して、大々的な規制緩和策を発表した後に出てきたものだ。

日本政府は、現在一カ所に少なくとも4億~5億円がかかる水素スタンドの設置コストを2020年までに半減するという目標の下に、大々的な規制緩和を推進している。コンビニに水素スタンドを設置することを可能にし、道路との距離を現行の8メートルから4メートル以上に縮め、充電所の用地確保を容易にした。規制緩和を通じて2020年には、一般的なガソリン給油所の設置コスト(1億円)の2倍ほどに、水素スタンドの設置コストを下げる方針だ。

規制緩和が効果を出すまでは、現在の4億~5億円がかかる充電所設置費用の半分を政府が補助金として支給するという計画も準備した。来年、日本に水素スタンド100カ所が設置され、2025年には1000カ所に増えると予想される。このことから「2020年東京オリンピックの時、水素自動車を公用車として活用する」という、日本政府の目標を実現する可能性が高まっている。

燃料電池車のインフラがあちこちに敷かれことから日本の自動車業界は、トヨタ自動車を筆頭にFCVの開発に拍車をかけるものと見られる。最も先進的なトヨタは15日、新型燃料電池自動車「MIRAI」の販売に入った。トヨタはMIRAIを発表に際して、「ハイブリッド車の時代を開いたプリウスを超えるイノベーション」だとし、期待感を隠さなかった。

MIRAIの価格は723万6000円。政府の補助金(202万円)を除けば約521万円で購入できる。日経は「10年前には1台1億円といわれたが、ハイブリッド部品の転用などでコストを大幅に下げることに成功した」とした。MIRAIは3分ほど水素を充填すると、650キロメートルを走ることができる。

しかし、韓国のFCV政策は後退している。未来の自動車政策の焦点が、FCVから電気自動車に移動したことが表面的な理由だ。今年は35億ウォンで策定されたFCVの予算は、来年は20億ウォンに減額された。

2025年までに充電スタンド200カ所を設置するという計画を発表したが、これさえも不透明な状況だ。2016年までに137億ウォンをかけて、世宗市に充電スタンドを建設しようとした計画さえ失敗に終わった。2013年2月、世界初でFCVの量産を開始したが、研究用充電スタンド13カ所が全てという状況だ。

産業部の関係者は、「盧武鉉大統領のとき、青瓦台で水素自動車のデモンストレーションまで行うなど関心は高かった、その後は関心が低くなった」とし、「率直に言うと、大統領がどんな車に興味を見せるのかで、未来車政策の中心が行ったり来たりする」と語った。
  • 毎日経済_東京=ファン・ヒョンギュ特派員/世宗=キム・ギチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-22 17:26:32




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア