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肥満も「病気」薬で治療する

鍾根堂など安全性・効能兼備した肥満治療剤の開発 

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  • < 増加する高度肥満率 >

肥満治療薬市場が新たに注目されている。これまで心血管疾患などの副作用で小康状態に陥っていたが、製薬会社が安全性と効能を兼備した肥満治療剤を披露し、積極的に市場の開拓に乗り出している。

鍾根堂は高度肥満治療薬「CKD-732」に大きな期待をかけている。CKD-732は、肥満を誘発するストレス細胞を抑制することで、肥満を改善する。現在、米国のZafgen社と臨床を進めている。鍾根堂の関係者は「今まであった肥満治療剤と完全に違う新しい方式」とし、「第2相臨床試験でカロリー摂取量の増加にもかかわらず、体脂肪率が8.1%減少する効果を示し、心血管疾患の危険因子を減らすことが分かった」と明らかにした。

広東製薬は、天然物を利用した肥満治療剤を開発している。エンピツビャクシンから由来したセスキテルペン化合物を利用して開発した新薬「KD101」の臨床第1相を進めている。広東製薬の関係者は、「脂肪燃焼、脂肪細胞の分化抑制効果があることが分かった」とし、「国内での第1相臨床試験とともにもっと明確な研究を進行中」と明らかにした。

日東製薬は米国・アリーナが開発した肥満治療剤「BELVIQ」を来年初めから市販する予定だ。BELVIQは食欲抑制剤として、米国食品医薬局(FDA)が13年ぶりに承認した肥満治療剤という点で業界の関心を受けている新薬だ。日東製薬の関係者は、「安全性が保証された肥満治療剤」と「国内肥満治療剤市場に活力を吹き込むだろう」と期待した。

このほか、日本三大製薬会社の一つである第一三共が肥満治療剤の開発のための国内製薬会社のパートナーを探しており、国内の製薬会社の肥満治療剤の開発はさらに活気を帯びるものと予想される。延世大江南セブランス病院のチェ・スンホ教授は「肥満が喫煙よりも深刻な社会的問題だ」とし「安全で効果的な肥満治療剤の開発は、人類の当面課題」と説明した。
  • 毎日経済_キム・ミヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-24 17:04:38




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