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「第2の家計負債」自営業者の借金、7年ぶりに最大


家計負債が史上最高を記録している中で、「第2の家計負債」に通じる個人事業者への貸出もまた、昨年は19兆ウォン近く増えたことが分かった。

韓国銀行によると21日、昨年末現在の預金銀行の個人事業者貸出は209兆3000億ウォンで、1年前より18兆8000億ウォン増えた。昨年、銀行を通じた家計貸出の増加額(37兆3000億ウォン)の50.4%に相当する規模だ。年間で個人事業者への貸出残高の増加額は、2007年(19兆8000億ウォン)以来7年ぶりに最大となった。

個人事業者貸出は、生活資金と事業資金の間用途区分が不確実で、負債の返済責任もけっきょく自営業者個人に帰属するという点で、家計負債の性格が強い。家計負債が不良化するならば、個人事業者貸出も不良債権化する可能性が高い。

しかし、銀行は内部的に事業者登録証を持つ自営業者に対する貸出を中小企業向け融資に分類し、各種金融統計では個人事業者への貸出を企業融資としている。昨年、銀行の企業融資のうちで個人事業者貸出の割合(年末基準)は31.4%で、2006年の従前の歴代最高(31.3%)を更新した。

韓国銀行は2013年3月時点の自営業者の銀行・非銀行業界の金融負債を、企業融資206兆ウォンと個人向け融資245兆ウォンなど、約450兆ウォンと推定した。206兆ウォンの自営業者企業融資のうちの相当部分は家計貸出と類似した性格を持っているが、これらの融資がどのように使用されているか明確な統計はないのが実情だ。問題は、自営業者の世帯当たりの負債規模が常傭労働者に比べて相対的に大きく、元利金の償還負担も大きくて、家計負債の雷管になりうるという点だ。急激な個人事業者融資の増加は、自営業者融資の信用リスクを高めうるという指摘だ。

韓銀の金融安定報告書によると、昨年3月の自営業者1人当たりの元利金返済額は年間1227万ウォンに達し、可処分所得の26.9%を占めた。常傭労働者は19.5%で、日雇い労働者は18.4%だった。

現代経済研究院のキム・グァンソク専任研究員は、「内需低迷で自営業者が資金をさらに借り入れると思われる」とし、「自営業者の融資が信用リスクとして浮上する、潜在的な危険に留意しなければならない」と語った。
  • 毎日経済_キム・テジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-21 17:25:12




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