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流通業界の「ラッキーバック」戦争、「偶然」がもたらすのは満足か失望か


  • 流通業界の「ラッキーバック」戦争、「偶然」がもたらすのは満足か失望か
昨年、多数のブランドが「ラッキーバック(福袋)」を掲げたマーケティングを展開した。

実は、ラッキーバッグやラッキーボックスなどが一つの流通業界のトレンドとして定着することになったのは、企業がブランドの宣伝をすることができるのはもちろん、膨大な量の在庫処理を迅速かつ容易にできるという利点があるからだ。消費者も内部が隠されたラッキーバックを購入し、開けて見る行為に惜しみなく投資をした。

実際に昨年、オリーブヤングが出した5万ウォン以上を購入した顧客に先着でラッキーバッグをプレゼントするイベント、ニューバランスで行われた最高15万ウォン相当の製品が含まれている3万ウォンのラッキーバック先着順販売イベント、トゥレジュールの直営店数店舗で実施したランダムパンラッキーバック行事などが大衆の目を引くことに、ある程度の効果を見せた。

しかし、オリーブヤングのラッキーバックイベント当時、顧客は「わざと5万ウォンに合わせて製品を購入したのに、ラッキーバックをもらったところ、期待に及ばない製品が出てきた」と失望の心を伝え、ニューバランスのラッキーバック行事でも、ある女性の顧客が「あげる人もいないのに、大きなサイズの男性用シャツが出てきた」と物足りなさを吐露した。

このように、幸運の主人公になることができるという気持ちでラッキーバックを開いた消費者の期待に全く届かないアイテムが登場した場合、むしろブランドイメージにひびが入ることもある。もちろん、実質を重要視する消費者は、そもそもこのようなラッキーバックイベントを消費者を利用しようとする行為だと思って反感を持ったりする。

トレンド研究者のキム・ナンド教授は「2015年にもラッキーバッグなど、予定された偶然を企画している企業があるなら、消費者の心理をより丁寧に把握して抵抗感ではない好奇心を、困惑より満足感を与えることができなければならない」と強調した。

また、「そのためには徹底した計画的な準備が必要だ。消費者が反応するアイテムが何なのかよく把握してこそ、SNSでのシェアなどの第2のマーケティング効果を得ることができる」と説明した。
  • シックニュース イム・ソヨン/写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-01-29 09:18:57




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