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ロッテ製菓、「蜂蜜食べたポテトチップ」でハニー戦争に参加

「あま~いスナック戦争」ロッテも加勢 

  • ロッテ製菓、「蜂蜜食べたポテトチップ」でハニー戦争に参加
甘い味の「ハニー菓子」がスナック市場の大勢として定着しつつある。昨年、ヘテ製菓の『ハニーバターチップ』が触発した「ハニースナック戦争」に、農心(ノンシム)に続いてロッテまで加勢して戦場は少しずつ大きくなっている。

5日、ロッテ製菓は新製品『蜂蜜食べたポテトチップ』と既存製品のコッカルコーンに甘い味をかぶせた『コッカルコーン ハニーバター味』を出して、販売に入ると明らかにした。『蜂蜜食べたポテトチップス』は、ジャガイモをそのまま切って揚げて作るチップ形ではなく、ジャガイモ澱粉を用いて作られたスナックだ。

ロッテ製菓は、ポテトチップとして米国の『レイズ(Lay's)』を輸入しているため、独自の製造ラインを持っていない。『蜂蜜食べたポテトチップス』の出荷は、業界1位にもかかわらずポテトチップラインのないロッテ製菓の苦肉の策だと見られる。定番商品のひとつであるコッカルコーンにハニーバター風味を塗った新製品を出したことも、ハニースナック戦争で遅れをとることはできないという危機意識を反映している。

昨年8月、ハニーバターチップが品薄現象までかもしだし、各種の記録を独り占めして、いわゆる「ハニー戦争」が始まった。12月、スナック分野で1位の農心が『秀美チップハニーマスタード』を発売し、物量攻勢を浴びせて1位に上がりながら競争は加熱した。

すぐさまヘテ製菓が、不足しがちなハニーバターチップを代替する新製品『ハニートントン(HONEY TONG TONG)』と『ジャガビーハニーマイルド』を発売して対抗し、神経戦は極に達した。

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  • < 熱いハニースナック戦争 >

このような状況で、スナックを含む菓子市場全体で1位のロッテ製菓が、ハニーバターチップと同じアカシア蜂蜜の入った『蜂蜜食べたポテトチップ』と『コッカルコーンハニーバター味』を出し、「ハニー戦争」はヘテ・農心・ロッテ間の「三つ巴戦」に拡大する兆しさえ見せている。

ポテトチップスではオリオン『ポカチップ』が不動の1位だが、『ポカチップ』はこれまでのオリジナル製品でほとんどの売上げが出ることから、成り行きをうかがう形だ。

過熱といえるほどに製菓メーカー間の競争は熱いが、まずは消費者により多くの選択肢が与えられたという点から肯定的に見る見方も多い。製菓業界の関係者は、「しばらくの間ヒット商品の飢饉に苦しんだ菓子業界が、ハニーバターチップをきっかけに活気を取り戻すようす」だとし、「おかげで異例なほどのお菓子の新製品がたくさん出て、消費者の注目も大きく受けている」と説明した。

実際、農心とクラウン製菓は1月、同じような時期に発売したチュロス(Churro)型菓子もハニーブームに支えられた新製品だ。農心『トンミルコーン』とクラウン製菓『チュロス』はともに路上スナックのチュロスを母胎に作ったものだ。事実、最近話題のポテトチップとは大きな関連はないが、「ハニー」味をかぶせたという理由で注目を浴び、ともに売り上げが上がっている。

発売されてから長く経った菓子が、ハニー熱風を背負って再び注目されていることも、低迷している製菓業界としては喜ぶべきことだ。

『秀美チップハニーマスタード』の発売以後、甘い味の『クルクァベギ(蜂蜜かりんとう)』の販売も並行して増加した。2015年1月、『クルクァベギ(蜂蜜かりんとう)』販売は前年同月との対比で19%増となった。

ヘテ製菓『マットンサン(おいしい丘)』とヘテ製菓の親会社であるクラウン製菓の『キャラメルコーンメープル』も、ハニーバターチップが出荷された昨年8月以後にも、ロッテマートで販売順位の5位圏に着実に出はいりしている。

業界関係者は、「ハニーバターチップが異例なレベルの人気を享受しつつ、スナック市場全体のパイを育てたことは肯定的だ」と語った。
  • 毎日経済_パク・イネ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-06 04:01:02




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