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韓国政府、税収不足を打開するため「量出制入」から「量入制出」へ


  • 韓国政府、税収不足を打開するため「量出制入」から「量入制出」へ
  • < 1年間で急減した5年間の国税収入展望 >

韓国政府は最近、相次ぐ税金不足現象を打開するために、国家財政の編成原則を全面改編する。これまでの使う金を事前に決めてこれに税収を合わせた「量出制入」の原則を、税収を計算してこれに支出を合わせる「量入制出」に変更する。

政府の税金収入は2014年から2018年までの5年間、従前の予想よりも78兆ウォンあまり少なくなるものと推算された。これによって、政府は国家予算が投入される事業に対する構造調整を断行して、政府支出を30兆ウォン以上削減することにした。

30日、政府は2012年以降に本格化した税収不足現象を打開するために、国の暮らしを全面改編する案を推進している。政府は韓国の建国以来、財政編成の原則にしてきた「量出制入」の原則を「量入制出」に変えて、来年の予算案から適用することにした。

この3年間、予想された税収が満たされず赤字財政となったことによる変化だ。中期財政計画を組んでいる企画財政部の関係者らは、以前の場合は税収が当初の予想よりも常に多く集まったために問題はなかったが、最近になって歳入が不足し、やむを得ず歳入規模をまず調べ、それに見合った歳出を組むことが合理的だという判断を下したとした。専門家らはこのような変化に対し、国家財政運用の原則を変える大革命だと診断する。

政府はこのような原則にしたがって、今後5年間に税金がどれくらい入ってくるかを予測するための基準となる経常成長率を、昨年の6%から4.5%台に下げることにした。経常成長率は実質成長率に物価上昇率を加えたもので、所得税・法人税・付加価値税など、韓国の租税算定の基準となる。経常成長率を4.5%に下げる場合、2014年から2018年までの5年間の韓国の税金は、当初の見通しよりも78兆ウォンほど少なくなることが予想された。

政府関係者は、「現在、4.5%水準の政府支出の増加率を4%台まで下げようというのが基本方針」だと語った。政府はこのような構造調整が行われても、税金収入の減少幅は支出の減少よりもはるかに大きいだけに、政府の財政赤字は小幅で増加すると見ている。

これによって、政府は来年度の管理財政収支における赤字幅を、国内総生産(GDP)との対比で2.1%から2.5%台にまで増やす案を検討している。この場合、政府の財政赤字の規模は、従前の予測値の33兆6000億ウォンから40兆ウォン水準に、6兆ウォンほど増えるものと予測される。
  • 毎日経済_ノ・ヨンウ記者/チェ・スンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-30 17:51:05




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