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LGディスプレイ、スマートウォッチ用パネルでシェア1位に


  • LGディスプレイ、スマートウォッチ用パネルでシェア1位に
  • < 2014年第4四半期のスマートウォッチ用パネルシェア / スマートウォッチ用パネル市場規模 >

LGディスプレイ(LGD)は昨年、スマートウォッチ用パネル市場で1位に上ったことが分かった。LGDが昨年の第2四半期からスマートウォッチ用パネルを量産し始めたことを勘案すれば、進出と同時に市場を掌握したと評価される。

市場調査機関のディスプレイサーチによると6日、LGDは昨年スマートウォッチ用パネル総343万枚を出荷して、全世界の出荷量906万枚のうち37.9%のシェアで1位を記録した。2位と3位はシャープ(36.6%)とサムスンディスプレイ(16.6%)が占めた。

LGDが昨年出荷したスマートウォッチ用パネル343万枚のうち90%以上にあたる320万枚は、昨年の第4四半期に出荷が集中したことが分かった。これは先月発売されたスマートウォッチ「LG Watch Urbane(LGウォッチ アーベイン)」と、今月下旬に発売予定の「Apple Watch(アップルウォッチ)」にパネルを独占供給したことが主な原因だと伝えられた。両モデルとも液晶表示装置(LCD)よりも解像度が優れ、重量が軽くて曲がるP-OLED(プラスチック有機発光ダイオード)が採択された。

LGDが一気にスマートウォッチ用パネルで1位に上がったのは、進んだ技術力のおかげだというのが業界の分析だ。スマートフォンなどに使用される小型のP-OLEDを製造できるのは、全世界でLGDとサムスンディスプレイだけだ。特にLGDは昨年秋、世界初のスマートウォッチの「円形」P-OLEDの開発に成功し、LG Watch Urbaneに初めて採用した。ただし、Apple Watchには長方形のP-OLEDを供給する。

パネル業界の関係者は、「スマートウォッチメーカーは、LGDのP-OLED開発のおかげでスマートウォッチの形態を、これまでの長方形から円形に変える傾向が始まった」とし、「今後はスマートウォッチも、時計の一般的な形態である円が大勢になるだろう」と語った。

このため、LGDのシェアも一気に上がる見通しだ。ディスプレイサーチは、今年の第1四半期におけるスマートウォッチ用パネルの全体出荷量の予測値925万6000枚のうち、なんと89.7%である830万枚をLGDが担うと予想した。

業界はApple Watchが発売される今月末が、スマートウォッチ用パネル市場の拡大の分岐点になると見ている。これまで出荷されたスマートウォッチの販売は相対的に微々たるものだったが、Apple WatchがiPhoneほどの大ヒットを打てば、スマートウォッチ用パネル市場も急膨張し得るからだ。

LGDはスマートウォッチ用パネル市場での支配力を拡大するために、次世代P-OLEDの開発に乗り出すと同時に、使用範囲を自動車などに拡大する案を推進している。

世界初の円形P-OLEDを開発し、先月「LG研究開発賞」を受賞したソン・サンムLGD首席研究員は、「スマートウォッチ市場はこれから幾何級数的に拡大することに備えて、円形OLEDの次期作を準備している」とし、「今後、スマートウォッチひとつで全てのことを代行する時が来るだろう」と語った。

ソン研究員はまた、スマートウォッチの最大の欠点とされる小さな画面も、技術で克服できるだろうと予想した。ソン研究員は、「スマートウォッチの画面上にホログラムを実現することもでき、スマートウォッチの画面をテレビに連動させて、テレビで見ることもできるだろう」と語った。

ソン研究員は特に、スマートウォッチ用パネル市場が自動車市場に拡大進出すると予想した。例えば自動車の運転席の計器盤はこれまで長方形だったが、円形の速度計に合わせてパネルを製作することができる。
  • 毎日経済_ユン・ウォンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-06 17:16:09




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