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昨年の国家負債は1211兆2000億ウォン、急増の原因は?

◆ 2014国家決算 ◆ 

  • 昨年の国家負債は1211兆2000億ウォン、急増の原因は?
  • < 年度別、広義の国家負債 >

国民が今後負担する可能性の高い国の借金が1200兆ウォンを超えた。7日、政府が国務会議で審議・議決した「2014年度国家決算」によると、昨年の公務員年金と軍人年金の充当負債を含む広義の国家負債は1211兆2000億ウォンに達したことが分かった。2013年は1117兆9000億ウォンだった広義の国家負債は、1年で93兆3000億ウォン増加した。

国家負債が増えた最大の要因は年金充当負債だ。昨年、公務員年金と軍人年金を継続支給するために必要な年金充当負債は643兆6000億ウォンで、国家負債全体の53%を占めた。公務員と軍人に年金として渡さなければならない金が増えたせいで、国の負債もいかんともしがたく増えた。企画財政部のノ・ヒョンウク財政業務管理官は、「景気活性化のために積極的に財政を運用したことで国債発行が増え、公務員・軍人年金の充当負債が増加して国の負債もつられて増えた」と説明した。

政府は現在、公務員・軍人年金の支給額が不足すると、赤字分を国民の税金で埋めている。これに対して政府は、年金受給者と在職者に長期にわたって支給しなければならない年金額を、現在価値に換算して財務諸表に反映させているが、これを「年金充当負債」と呼んでいる。政府が直接借りた金ではないが、公務員・軍人年金に赤字が発生すると財政を投入しなければならないという点で、年金充当負債は広義の負債に含まれる。年金充当負債が多くなるほど、後の世代が負わなければならない負担も増える。

企画財政部によると公務員年金の充当負債は、2013年の484兆4000億ウォンから昨年は523兆8000億ウォンに、軍人年金充当負債は同期間で111兆9000億ウォンから119兆8000億ウォンにそれぞれ増加した。1年の間に年金充当負債のみで47兆3000億ウォン増加したわけだ。

政府は昨年の2兆5000億ウォンを含め、これまで公務員年金の累積赤字額14兆7000億ウォンを国民の血税で補充した。問題は退職公務員の増加と寿命伸長で年金支給額が増加し、支給期間が長くなるという点だ。政府は、公務員年金の赤字補てん金は今年の2兆9000億ウォンから来年の3兆7000億ウォンを経て、2018年には5兆ウォンまで雪だるま式に増えると見ている。

一方、中央政府と地方政府が国債発行などで直接借りた金を意味する「狭義の国家債務(D1)」は、昨年は530兆5000億ウォンと集計された。前年(489兆8000億ウォン)よりも40兆ウォン以上増加した。昨年度の国家債務を統計庁の昨年の推計人口(5042万3955人)で割った国民1人当たりの国の借金は、1052万793ウォンと計算された。

1人当たりの国家債務が1000万ウォンを突破したのは昨年が初めてだ。

国民1人当たりの国家負債は、2012年37万ウォン(845万ウォン→882万ウォン)、2013年79万ウォン(882万ウォン→961万ウォン)、昨年は91万ウォン(961万ウォン→1052万ウォン)のように、毎年増加幅が大きくなる傾向にある。ノ・ヒョンウク次官補は、「韓国の財政健全性は、国際的に比較した場合は健全な水準」だとしながらも「ただし、長期的には少子高齢化や福祉財政の増加傾向などを勘案して、より徹底的に管理する必要がある」と強調した。

企画財政部は国家財政法にしたがって監査院の決算検査を経た後、来月末までに「2014会計年度国家決算」を国会に提出する予定だ。
  • 毎日経済_パク・ユンス記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-04-07 17:24:43




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