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ポスコ、南米で年2万トンのリチウム生産

現地業者と合併して技術を産業化 

ポスコは独自に開発したリチウムの抽出技術で、南米で初めて商業化に成功した。ポスコは地元企業との合併会社を設立し、早ければ来年から年間2万トンのリチウムを生産する計画だ。

6日、ポスコはアルゼンチン現地にある塩湖の鉱権を保有しているリチウムアメリカズ(LAC)と合弁会社(JV)設立のための基本的な交渉と実査作業を進めている。LACは塩湖の高濃度塩水を提供し、ポスコは独自の化学的リチウム抽出技術を適用し、年間2万トンレベルのリチウムを生産する計画だ。時価で計算すると、年間2200億ウォンの生産規模だ。

両社は、アルゼンチンのフフイ州(Jujuy)にあるカウチャリ-オラロス(Cauchari-Olaroz)塩湖で進行中のリチウム資源開発プロジェクトの商業化のための新しい合弁会社運営案を盛り込んだ、基本合意(HOA)を実行に移す予定だ。

ポスコは今回のプロジェクトの事前検証のために、昨年末、200トン規模の炭酸リチウム実証プラントを竣工してテストを完了した。試験稼動中に生産された20トンほどのリン酸リチウムは実際に浦項工場に運ばれ、バッテリーの生産過程に投入されたことが分かった。

携帯電話と電気自動車などのバッテリーに使用されるリチウムは高濃度塩水から自然蒸発の方式で抽出されてきた。従来のリチウム抽出法は最長で18か月以上の期間がかかっていたが、ポスコは化学反応を利用して最短8時間で高純度のリチウムを生成することができる。

ポスコのリチウム抽出事業は権五俊(クォン・オジュン)会長が2010年から育ててきたプロジェクトだ。今回のリチウム技術の商業化は、ポスコが2012年に南米市場に進出してから4年にして成し遂げた成果だ。
  • 毎日経済 チョン・ボムジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-06 20:33:16




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