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現代重工業、金融系列会社の整理を開始…構造調整を加速


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故鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ名誉会長の末の息子(8男)である鄭夢一(チョン・モンイル)現代企業金融会長は22日、経営の一線から電撃退陣した。現代重工業のオーナーである鄭夢準(チョン・モンジュン)前ハンナラ党代表の弟も、現代重工業の殺伐とした構造調整の大ナタを避けて通ることはできなかった。それだけ現代重工業の構造調整の意志は確固としている。

リストラや造船などの主要事業の統廃合や売却などの構造調整の作業の渦中で、現代重工業の首脳部は小規模金融系列会社の整理という強い一手を出した。財界と金融業界では、現代重工業の金融事業統廃合の必要性を共感しながら、その実現の可能性はかなり低いと見ていた。オーナーの弟であるチョン・モンイル会長が10年以上会長職を務めて、現代企業金融(Hyundai Finance Corporation)と現代技術投資(Hyundai Venture Investment)の経営を引き受けてきたからだ。

外部の予想を覆して、現代重工業グループが金融系列会社の統廃合カードを取り出したのは、ハイ投資証券(HI Investment & Securities)とハイ資産運用(HI Asset Management)などの証券投資業関連ビジネスを除いては、その規模が過度に零細だからだ。

現代重工業が直接株式を持っている現代企業金融(HFC)は、昨年486億ウォンの売上(営業収益)を上げたが、費用をすべて計算したところ20億ウォンの営業損失を記録した。 2013年には507億ウォンの売上と35億ウォンの営業利益を上げたが、昨年は赤字に転落したわけだ。同社は1996年、現代総合金融の子会社として出発し、企業を相手にした様々なファイナンス業務を行ってきた。

現代企業金融が最大株主である現代技術投資(HVI)は昨年、91億ウォンの売上げと16億ウォンの営業利益を記録した。ベンチャー企業の育成などの創業投資業務を主に行ってきたが、売上げは継続して減っている状態だった。

現代企業金融の傘下の現代先物(Hyundai Futures)は昨年、267億ウォンの売上を上げたが4億ウォンの営業損失を記録した。 1997年に設立された同社は、現代重工業グループの原材料の仕入れなど様々な先物業務を行ってきた。

現代重工業は昨年、ハイ投資証券会社だけで6500億ウォンの売上げと331億ウォンの営業利益を記録した。一方で3つの小規模金融機関は昨年、総844億ウォンの売上げに8億ウォンほどの損失を出すほど、グループ内で微弱な位置を占めている。

現代重工業グループは将来の成長可能性のない金融機関3社を実質的に整理して、それに伴う固定費を下げる計画だ。今後も利益を出せる業種はハイ投資証券に編入し、収益性が低下する部門は整理するという方針を立てたと伝えられた。

金融業界の関係者は、「現代重工業のような大規模なグループは、退職年金のような専属市場だけでも金融系列会社を十分に食べさせることができ、金融業自体を放棄することはないだろう」とし、「ただし利益の出ないこまごまとした関連会社は、思い切って除く可能性は高い」と予想した。

現代重工業の構造調整は「現在進行形」だ。

先月、現代重工業グループ系列会社の現代重工業と現代尾浦(ミポ)造船そして現代オイルバンクは、それぞれ保有していた現代資源開発の株式、40%(20万株)、35%(17万5000株)、15%(7万5000株)を現代総合商社に売却した。年明けの1月と3月には1300人以上の正社員のリストラを行い、蔚山東区の人口が減少したという統計まで現れた。

このような強度の高い構造調整は、継続する業績悪化と受注干ばつ、不利な契約条件に起因する流動性の悪化の三重苦から出たものだ。

現代重工業は今年の第1四半期、売上高12兆2281億ウォンと営業損失1924億ウォン、当期純損失1252億ウォンを記録した。売上げは昨年の第4四半期との比較で11.7%減少し、営業損失および当期純損失の規模はそれぞれなんと762.8%と230.3%も増加した。昨年第4四半期の営業損失は223億ウォン、当期純損失は379億ウォンだった。

これは現代重工業がアーニングショックの始まりを知らせた昨年の第1四半期よりも低調な成績だ。昨年の第1四半期の売上げは13兆5208億ウォン、営業損失と当期純損失はそれぞれ1889億ウォンと910億ウォンだった。

また、現代重工業は6四半期連続で赤字を記録することになった。

現代重工業の今年の第1四半期の受注実績は、前年同期に比べて半分のレベルだ。このような状況から、現代重工業蔚山造船所は最近、世界の造船所ランキングで2年ぶりに3位に落ちた。 1位の大宇造船海洋玉浦造船所と2位のサムスン重工業巨済造船所の受注残高が増えた一方で、現代重工業蔚山造船所は最近2年間で最も少ない受注残高を記録した。
  • 毎日経済_チョン・ボムジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-22 16:12:43




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