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白首烏騒動にも関わらず…乳酸菌・紅参は勝ち抜いた

健康機能食品、「家庭の月」の屈辱 

  • 白首烏騒動にも関わらず…乳酸菌・紅参は勝ち抜いた
  • < 「家庭の月」5月の健康食品特需は行方不明 >

「偽の白首烏(ペクスオ)」事件が起きて、ソーパルメット(Saw Palmetto)まで前立腺肥大症の改善効果がないことが明らかになり、韓国の健康機能食品市場全体が大きく萎縮している。紅参やプロバイオティクス(Probiotics、乳酸菌)などの機能性が実証された健康食品だけが消費者の信頼を維持し、それでも善戦している。

29日、流通業界によると、年末・年始に劣らずギフト需要の高い「家庭の月(家族に関する記念日の多い月)」である5月、主な大手流通企業の健康機能食品の販売実績は、昨年より急減した。韓国消費者院の白首烏に対する調査結果の発表が初めて出てきた先月22日から今月27日まで、Eマートの健康機能食品の売上高は、前年同期比10.3%減少したことが分かった。ビタミンと健康ドリンクの売上がそれぞれ9.3%と6%ずつ減少した。

ロッテマートの場合、今月の1~27日、健康食品の売上高が前年同期比15.7%減少したと集計された。このうち、ビタミン製品の売上高が29%減少し、白首烏のように漢方薬の材料を使用して作った血流改善剤の売上高は38.7%も低下し、最も大きな下落傾向を見せた。白首烏のせいで漢方薬の材料に対する消費者の不信がそのまま現れたわけだ。ソーパルメットの場合は1か月の売上高がわずか数百万ウォン水準にとどまる「品数合わせの商品」に過ぎないが、今月の売上高は、昨年5月より80%近く減少したことが分かった。

百貨店でも5月の健康機能食品の売上高は、前年より2~3%ほど減った。ロッテ百貨店のイム・キウ健康食品バイヤーは「家庭の月には健康食品の売上高がいつも増えていたが、今年は小幅減少を記録した」とし「販売中の製品をランダムに選別し、公認機関とともに成分分析を実施するなど、食品安全点検に励む計画」だと語った。

代わりに、今回の「偽の白首烏(ペクスオ)」事件により、紅参やプロバイオティクスなど、本格的な健康機能食品への信頼は相対的に高くなり、これらの商品群の売上高は、それでも好調を示していることが分かった。錠剤や粉薬の形で製造されて、1袋あたり乳酸菌が数十億個含有されているプロバイオティクス製品は今月、ロッテマートでの売上高が前年同期より、なんと521%も増加した。

韓国の紅参販売1位のブランドであるKGC人参公社の「正官庄」は、5月の売上高が前年同期比1.4%増加したことが分かった。正官庄の関係者は「今月は百貨店や大型マートでの正官庄の販売実績が少し停滞したが、免税店を中心に、海外旅行にいく国内消費者と外国人の紅参購買は大きく増えた」と語った。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者/イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-05-29 16:10:33




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