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斗山、総容量5.6メガワット規模の燃料電池を受注…同事業で初の成果


  • 斗山、総容量5.6メガワット規模の燃料電池を受注…同事業で初の成果
  • < 朴容晩(パク・ヨンマン)斗山グループ会長 >

斗山(トゥサン)グループが新成長動力として育成している燃料電池事業が初めて実を結んだ。

斗山は2日、韓国南東発電(Korea South-East Power)が京畿道の城南市・盆唐(ソンナムシ・プンダン)に建設する複合火力発電所に設置される燃料電池の競争入札で、資材供給者として選定されたと明らかにした。斗山が供給する燃料電池は総容量5.6メガワット規模で、人口5万人の小都市の電力需要を賄うことができる。契約金額は280億ウォン。世界最初の複層型構造で作られる。

複層型燃料電池は設置面積を半分に減らすことができ、土地の狭い都心に設置するのによい。斗山はまた、燃料電池の運営に関連する400億ウォン規模の長期サービス契約(LTSA/Long Term Service Agreement)も締結する予定だ。

斗山の関係者は、「高い稼働率と安定した出力部門で高い点数を得て選定された」とし、「昨年、燃料電池事業に進出した後の最初の成果であるうえに、世界初の複層型燃料電池の供給という点で意味が大きい」と説明した。

今回の受注で斗山グループの燃料電池事業もいっそう速度を加える見通しだ。燃料電池は朴容晩(パク・ヨンマン)斗山グループ会長が意欲的に推進する新成長動力事業だ。

斗山は世界的な景気回復が遅れているここ数年間、景気回復期に備えた「根源的競争力の強化」に焦点を当てて、新樹種事業の模索を続けてきており、その一つとして再生可能エネルギー分野である燃料電池事業に目を向けることになった。パク・ヨンマン会長は昨年7月、毎日経済新聞とのインタビューで「燃料電池を含めて、3~4つの分野を新成長動力候補群に決めておき、数年間育ててみるつもり」だとし、「そのために海外企業をいくつか、追加で買収・合併(M&A)する案も推進中」だと説明したことがある。

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  • < 燃料電池世界市場の見通し >

先立って昨年の7月、斗山は住宅用燃料電池の市場リーダーであるフューエルセルパワー(Fuel Cell Power)を合併した後、ほどなくして建物用燃料電池の源泉技術の保有会社である米クリアエッジパワー(ClearEdge Power)を買収し、斗山フューエルセルアメリカ(Doosan Fuel Cell America)をスタートさせた。これによって住宅用から発電用に至るまで、燃料電池の源泉技術の事業ポートフォリオのフルラインナップを構築した。

燃料電池は大きく建物用と発電所そして住宅用に分けられる。斗山は3つの分野の基盤技術をすべて保有している。

建物用住宅用はもちろん、発電所の燃料電池市場も持続して成長する見通しだ。韓国で500メガワット以上の電力を生産する発電事業者は、「新エネルギーと再生可能エネルギーの開発・利用・普及促進法」に基づいて、一定量以上の再生可能エネルギーを義務的に生産(RPS規制/Renewable Portfolio Standard)しなければならない。

RPSの割合は2012年の2%を皮切りに、2024年には10%まで高める見通しだ。

世界市場の規模も急速に拡大するものと予想される。昨年、燃料電池の世界市場規模は1兆8000億ウォンに過ぎなかったが、専門家らはこの市場が年平均30%以上の急成長を重ねると見込んでいる。

日本の富士経済研究所によると、燃料電池市場は2018年に5兆ウォンを突破した後、2023年には38兆6000億ウォンに達すると予想されている。このうち建物用は年間18兆ウォン、住宅用は17兆ウォン、発電所用は3兆3000億ウォン規模まで、それぞれ成長すると予想される。

燃料電池:再生可能エネルギーの一種で、化石燃料を使用せず水素の化学反応を通じて電気を生産する設備。
  • 毎日経済_イ・ホスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-02 17:31:11




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