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「ディオールの再起」ソウルの清潭洞にアジアで最大の店舗

花の形のユニークなデザイン…建築家ポルザンパルク氏 

  • 「ディオールの再起」ソウルの清潭洞にアジアで最大の店舗
  • < 建築家のクリスチャン・ド・ポルザンパルク氏がボックスから飛び出した花の形に設計した、
    ディオールのソウル清潭洞旗艦店「ハウス・オブ・ディオール」 >

世界ブランド市場にて最大の恐竜であるLVMHの重要なブランドの一つ、「ディオール」がアジア最大規模の旗艦店をソウル清潭洞にオープンし、巻き返しを図る。

17日、ディオールは米国ニューヨークLVMHタワーを建てた世界の建築家クリスチャン・ド・ポルザンパルク(Christian de Portzamparc)氏(写真・下)の手を経た「ハウス・オブ・ディオール(The House of Dior)」(写真・上)を公開して、20日から営業を開始すると明らかにした。ディオールが中国や日本ではなく、韓国にアジア最大規模のブティックを作ったのは、やや異例のことだ。

業界では韓国でディオールの成績が他のLVMHグループ傘下のルイ・ヴィトンなどに比べて良くなかったという点から、今回の旗艦店オープンを通じて、韓国内で活発に営業しているシャネルなどを牽制し、本格的な再起に乗り出したものと解釈されている。

マーズ(MERS)事態にもかかわらず、この日の事前イベントに参加するためにベルナール・アルノーLVMH会長と、世界的な建築家ポルザンパルク氏が直接訪韓したのも、このような解釈を裏付けている。この日、建築家のポルザンパルク氏は毎日経済とのインタビューで、「2011年6月からクロッキー作業などをはじめ、完成までにおおよそ4年かかった」とし「ディオールの作品から感じることのできる柔軟性と非対称的芸術性を表現するために、一束の花がボックスから飛び出しているかのような、やや難しいデザインを採用しており、そのためにアルノー会長とも随時相談して調整してきた」と述べた。LVMHグループの次元からも、かなり力を入れたプロジェクトだったという話だ。

  • 「ディオールの再起」ソウルの清潭洞にアジアで最大の店舗
  • < 建築家のクリスチャン・ド・ポルザンパルク氏 >

実際に「ハウス・オブ・ディオール」は清潭洞一帯の他の高級ブランドが作った建物と外観において確実な差がある。他の建物は通常、長方形の外見にキュービックとクリスタルのデ​​ザインを融合させたスタイルがほとんどだ。しかし、「ハウス・オブ・ディオール」は、流麗な曲線に加え、非対称な形状で設計され、非常にエキゾチックな感じを与える。

ポルザンパルク氏は「おそらく他の国であれば、このような建物を建てることが難しかった」とし「韓国の発展した船を作る技術があったからこそ、ファブリックのような印象を与えるプラスチックとレジン(Resin)素材の巨大​​な造形物をねじらせることなく、持ち運ぶことができた」と述べた。彼はまた、「デザインする時、韓国の伝統衣装である韓服の軽い質感などからインスピレーションを得た」と説明した。

「ハウス・オブ・ディオール」は、地上5階、地下1階の建物で、地下1階はメンズコレクション、1階はバッグなどのアクセサリー、2階ジュエリー、3階は婦人服や靴、4階はVIPラウンジとギャラリー、5階のディオールカフェで構成されている。

特に4階のギャラリーにある作品は、頻繁に交換し、多彩な展示を披露する計画だ。特にディオールは今回の旗艦店のオープンにより、メンズ部門を強調した。これまで、エディ・スリマン(Hedi Slimane)氏という顕著なメンズデザイナーを起用して頭角を現したディオールだが、最近はやや成績が思わしくなく、本格的なフランス出身のデザイナー、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)氏をクリエイティブディレクター(CD)として獲得した。韓国でも従来よりもはるかに多彩なメンズラインに触れることができるというのがディオール側の説明だ。
  • 毎日経済_パク・インヒェ記者 / チョ・ソンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-17 17:31:54




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