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消費者の懐かしい気持ちを刺激「ヴィンテージマーケティング」ブーム


  • 消費者の懐かしい気持ちを刺激「ヴィンテージマーケティング」ブーム
流通業界が消費者に身近に感じてもらうために郷愁を刺激する「ヴィンテージマーケティング」に積極的に乗り出している。パッケージにレトロなスタイルのデザインを適用し、ブランドの歴史とアイデンティティを盛り込んだ限定版製品を相次いで出している。

農心ケロッグは最近、シリアルとヴィンテージなデザインの缶ケースを一緒に販売して消費者から良い反応を得ている。ケロッグはこの缶ケースに、同社が1900年代に使用していたアメリカンヴィンテージスタイルのポスターとイラストを挿入した。

ケロッグの関係者は、「この缶ケースは特別な広告や宣伝なしに、プロモーションから1週間で300件以上のブログ記事が投稿されて知られるようになり、インスタグラムなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)で話題になっている」とし「製品がまだ在庫切れになっていない店舗の情報まで共有している状況だ」と述べた。

コカ・コーラも100周年を迎え、1920年から2010年までのコカ・コーラの代表的な広告キャンペーンとキャラクター10種類を選んでボトルをデザインした。特別限定版「100年のヘリテージエディション」には、コカ・コーラの最初の広告である「Drink、Coca-Cola」メッセージを入れたエディション、コカ・コーラで最も有名なキャラクターの一つである「スプライト・ボーイ」をデザインしたエディション、ポップの全盛期だった1980年代の「Can not Beat the Feeling」の広告をテーマにしたエディション、コカ・コーラの象徴ともいえるシロクマをデザインしたエディションなど、コカ・コーラの100年の歴史が込められている。

有名キャラクターとのコラボを介して思い出を呼び起こすメーカーもある。メイクアップブランドのエスプアは1月、1980年代に人気だったキャラクター、「スマーフ」のコレクションを発表して一週間で準備していた数量をすべて販売する記録を立てた。ダンキンドーナツも5月にスマーフのキャラクターを水筒にした「スマーフボトル」のプロモーションを進行した。

流通業界の関係者は、「企業はヴィンテージマーケティングを介してブランドや製品に対する親しみやすくて肯定的なイメージを形成することができ、限定版にして所蔵価値を高め、消費者の購買欲求を上昇させている」とし「キダルト族(子供の感性を追求する大人)が増え、ヴィンテージマーケティングブームはさらに活発になるだろう」と述べた。
  • 毎経ドットコム キム・ジヘ記者/写真提供= kellogg、cocacola、expoir | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-30 17:27:53




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