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人民元切り下げで韓国経済に悲観論…政府の肯定論とは相反

ムーディーズ、韓国の成長見通しを2.5%下方に /現代研「輸出3%減少」 

  • 人民元切り下げで韓国経済に悲観論…政府の肯定論とは相反
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韓国の経済に対する悲観的な見通しが、国内外に広がっている。悲観論は、特に中国政府の電撃的な人民元の平価切り下げ以後、急速に拡散する雰囲気だ。

最近の人民元の平価切り下げで輸出が大きな打撃を受けると予想されるうえに、家計負債などで消費さえもが回復する兆しが見えない。そこで韓国政府は財政から金を解放して金利を下げたが、企業投資は依然として真冬だ。経済を構成する消費・投資・輸出のすべてが悪化の一途をたどっているわけだ。世界的な信用評価機関であるムーディーズは、今年の経済成長率展望値を2.5%まで下げたのはこのような懸念を反映した結果だ。しかし政府はいまだに楽観論で一貫しており、安易な経済認識から脱するべきという声が高まっている。

現代経済研究院は18日、中国の人民元安で韓国の輸出は直撃弾を受けるだろうと予想した。これは、人民元の平価切り下げは韓国の経済にプラスの影響を与えるという見通しを出した政府側の分析と相反するものだ。

現代研はこの日発表した「中国人民元の平価切り下げの国内輸出に波及する影響」という報告書で、対ウォンで人民元が5%下落すると、韓国の総輸出は3%程度減るだろうと予想した。最近、中国政府の人民元の平価切り下げ措置で去る10~13日、対ウォンでの人民元は3%急落しており、今後の追加切り下げの可能性が高いと予想した。

業種別では、人民元の価値が5%下落した場合、機械業種の輸出は5.5%減少すると予想され、減少幅が最も大きかった。次に石油化学(3.7%)、鉄鋼(2.5%)、自動車(1.9%)、情報技術(IT・0.3%)なども輸出が減少すると見込まれた。現代研は「中国が加工貿易を縮小するにともない、韓国から部品を輸入する量が減っており、韓国の商品の輸出競争力が相対的に弱体化している状況であり、人民元の平価切り下げによるマイナスの影響は大きくなっている」と指摘した。

ムーディーズは中国の成長率は今年は6.8%で、来年は6.5%などに急速に低下すると予想した。

英オックスフォード大学傘下の研究機関であるオックスフォード・エコノミックスは、人民元が10%切り下げた場合、韓国の経済の今年の成長率は0.3%ポイントの追加下落した2.4%にとどまるだろうと予想した。この機関は来年度の成長率も2.5%台にとどまると予想している。中国発の対外要因に重なり、韓国の経済内部では投資と消費が回復していない。ムーディーズは投資が回復していないことが原因で、金利引き下げが実質的な効果を発揮できずにいることを挙げた。
  • 毎日経済_ノ・ヨンウ記者/ナ・ヒョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-08-19 07:26:03




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