トップ > 数字経済 > 企業 > ING証券、韓国市場に再び挑戦状…2008年の撤退から8年ぶり

ING証券、韓国市場に再び挑戦状…2008年の撤退から8年ぶり


  • ING証券、韓国市場に再び挑戦状…2008年の撤退から8年ぶり
  • < ING証券ソウル支店設立案 >

オランダ系グローバル金融会社のING証券が8年ぶりに、ソウルに支店を出すかたちで再上陸する。 2008年の米国発の金融危機でINGグループ全体がゆらぎ、海外保険・証券子会社を大挙整理する過程でING証券ソウル支店を売却したが、2013年に救済金融の卒業など復活に成功し、韓国市場に再び挑戦状をさし出したわけだ。国内で市場が大きくなっている派生結合証券(DLS)と株価連動証券(ELS)を、国内機関に販売することを主な業務とする予定だ。

金融委員会と金融投資業界によると3日、ING証券が去る9月に金融委員会に出したソウル支店設立の予備認可申請が去る2日に、第22回金融委員会定例会議で最終的に承認された。外資系証券会社が国内に進出するのは2013年1月、マレーシア系のCIMB証券以来の3年ぶりだ。

ING証券はソウル市の光化門近くにオフィスと電算設備を設けた後、来年3月中に金融委員会に支店設立の本認可申請書を提出する予定だ。別に問題がなければ、来年の4~5月に正式サービスを開始することになる。 ING証券ソウル支店は資本金1500億ウォンと人員は30人前後で、かなり大きな規模でオープンする。ソウル支店の代表は、現在ING銀行ソウル支店のソン・ヨンチャン常務が引き受ける可能性が高いと伝えられた。

一方、INGグループは2008年の金融危機当時、オランダ政府から100億ユーロ(約17兆ウォン)の救済を受けた。自己構造調整の一環として2008年6月にING証券ソウル支店を売却したが、それ以後は構造調整の効果と銀行部門の収益性改善で2013年に救済から卒業し、8年ぶりに韓国の地を再び踏むことになった。

現在、ソウル市新門路(シンムンノ)の興国生命ビルにあるING銀行とともに、光化門近くの別のオフィスビルに事務所を設ける予定だ。

ソウル支店設立の主な目的は、派生結合証券(DLS)の機関販売だ。

国内の証券会社に比べて強みがある海外企業の信用や、外国為替・原材料などを基礎資産とするDLSに焦点を合わせるように見える。

国内の派生結合商品の市場は約100兆ウォン規模で、株価指数や個別銘柄を基礎資産とする株価連動証券(ELS)が約66兆ウォン、残りの33兆ウォンはDLSだ。 ING証券ソウル支店の設立諮問を担当しているキム&チャン法律事務所の関係者は、「DLSは銀行ではなく証券会社だけ販売が可能なので支店を出そうとするわけ」だとし、「INGはヨーロッパでもDLS分野に強みがある金融会社」だと説明した。

外資系運用会社の関係者は、「低金利で国内機関が債券を代替する金融商品に対する需要が大きくなるなかで、最近ELSは基礎資産の偏りが問題になりつつDLSに目を向けている」とし、「機関を対象とした外資系証券会社のDLS販売競争が熱い」と雰囲気を伝えた。
  • 毎日経済_チェ・ジェウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-03 23:29:51




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア