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数字経済 > 企業 > 100%韓国産レーシングドローンを日本に輸出するイーエスブイ
車両用ブラックボックスを作った国内中小企業が輸入産がほとんどである国内ドローン市場に挑戦状をたたきつけた。ドローンとブラックボックスの共通分母とも言える映像処理分野にて独歩的な技術力を持っているために可能であったことだ。
イーエスブイ(ESV)のイ・ジョンス代表は最近、毎日経済新聞とインタビューを行い「新成長動力として開発したドローンの売上高が11月から発生しはじめた」とし、「レーシング用ドローンとして出発したが、今後はおもちゃ用と商業用など領域を広げる」と話した。
イーエスブイのドローンの速度はモデルによって時速130~150キロ以上であり、出発してから時速100キロまで到達するのにかかる時間は3~4秒にすぎない。イエスブイ以前にも国産ドローンはあったが、機体や駆動モーターなど核心部品は輸入していた。しかしイエスブイは100%国産技術だけで製品を作った。来年初めにはおもちゃ用の超小型ドローンも発売する予定だ。
イ代表は「既存対比性能は大幅に高まった一方、価格は似たような水準」だと話した。イーエスブイのドローン販売価格は100万ウォン台前半だ。
イーエスブイはエンジニア出身であるイ代表が本人が持つ映像処理分野のソフトウェア技術を応用しようと2011年に作られた企業だ。映像処理とは、言葉そのままにカメラを通じて入力された映像情報を用途に合わせて処理する技術だ。最初のアイテムはブラックボックスだった。映像処理ソフトウェアをもっとも容易に結合させることが出来る分野であり、ちょうど需要が増えていた。イ代表は「国内で売られるブラックボックスの半分以上は私たちがODM(Original Design Manufacturing)方式で納品したもの」だと説明した。
映像処理技術を利用した二番目のアイテムはロボット掃除機用モジュールだ。ロボット掃除機上段に付着されたカメラを通じて映像情報を入力され、これを処理するために壁面を避けて動くことが出来る。イ代表は「ロボット掃除機を裏返しタイヤをプロペラに変えさえすればそれがドローン」だとし、「レーシングドローンという独特な製品コンセプトのお陰で日本の大型家電量販店であるヤマダ電機に入店した」と説明した。
イーエスブイは昨年の売上高327億ウォン、営業利益22億ウォンを記録した。今年は上半期だけで売上高323億ウォン、営業利益42億ウォンとなっている。今年中のコスダック上場も準備している。イ代表は「まだブラックボックスの売り上げが90%以上であるが、来年からはドローンの売上高が可視化され、高成長するものと期待される」と話した。