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韓国の生活小物市場は約10兆ウォン規模…4年間で30%以上成長

「寝室・キッチン用品も売る」…家具店の進化 

  • 韓国の生活小物市場は約10兆ウォン規模…4年間で30%以上成長
先月、イケアでクリスマスツリーを売るというニュースに顧客が殺到し、クリスマスはひと月以上も先なのに関連商品が品切れになった。

イケアは家具だけでなく、マット・寝具・まな板・鍋など、とり扱う小物の種類が多様で、消費者の間では「小物天国」と呼ばれるほどだ。家具を買いに来たが小物だけを購入して帰る客も多いというのがイケア側の説明だ。店舗を訪れたキム・ジヨンさんは「クリスマスツリーだけでなく、ツリーにかける様々な装飾品、人形などの関連小物では無いものが無いほど選択の幅が多様で、延々と探すことになる」と語る。

「家具売り場」が進化している。これまでは婚姻などのための家具だけ販売するという認識が強かったが、最近は寝室・キッチン用品などのさまざまな小物を扱う場所に変貌している。証券・家具業界によると現在、国内の生活小物市場は約10兆ウォン規模と推定されるが、最近の4年間で30%以上成長したことが分かった。家具店で小物を購入することが急増した理由は、好みの家具と合う小物を同時に購入すると空間を演出することが容易だからだ。大きな家具とそれに合った小物を一緒に買うことは、「針と糸」の関係のように自然だ。

カサミアMDチームのパク・ソミン シニアデザイナーは、「家具会社は空間コンセプトに合わせて家具や小物を一緒に陳列するところに神経を使うが、これは単に項目単位で製品を陳列する一般の小物店やマートとの最も大きな差別化要因」だと語った。

また不況になるほど、コストのかかるインテリア施工よりも手頃な価格の小物を通じて家の中の雰囲気を自分で変える、「セルフインテリア族」が増えていることもひとつの原因だ。また1人世帯が増えつつ、生活用品群の需要は着実に増加している。

  • 韓国の生活小物市場は約10兆ウォン規模…4年間で30%以上成長
  • < 増加する韓国の主要家具メーカー小物の売上高 >

国内家具メーカーの動きもあわただしくなっている。ハンセムフラッグショップで初めて小物を販売したハンセム社は2012年以来、オンラインハンセムモールと生活小物専門店のハンセムホームなどに小物流通チャネルを拡大している。ハンセムの関係者は、「ハンセムは2013年から現在まで毎年35%成長しており、生活用品の売上げはハンセム全体の売上げのうちの10%を占めるほど重要な製品群として浮かんだ」と語る。ハンセムの生活小物の売上げは、2013年の750億ウォンから昨年は1150億ウォンに増え、今年は1400億ウォンに達すると予想される。現代リバトゥは直営店「リバートスタイルショップ(LIVART style shop)」をはじめ、デパートやオンラインモールを中心に小物の割合を拡大し、今月11日にオープンする盆唐展示場内に528平方メートル(約160坪)ほどの最大規模の小物販売店ホームスタイル売り場をオープンして対抗する。

まだ売上げの規模自体は大きくないが着実に増えており、製品を5000種以上に増やし、流通チャネルを広げて顧客をつかむという計画だ。今年全体の売上げのうちで5%程度が小物の売上げだが、3年以内に10%まで拡大する方針だ。

4000種をこえる小物類を前面に出して消費者の心をつかんでいるカサミアは、小物類が全体の売上げで平均20%の割合を占めており、安定した増加傾向を見せている。食器をはじめとするファブリック類やインテリア小物をならべ、昨年は小物部門の売上げのみで前年対比34%増の280億ウォンを記録した。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-10 23:14:55




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