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LGディスプレイの世界最大規模「P10」工場建設に政府レベルの共同支援班

LGD、10兆プロジェクト…坡州に政府支援団 

  • LGディスプレイの世界最大規模「P10」工場建設に政府レベルの共同支援班
  • < LGディスプレイ坡州工場 >

京畿道坡州(パジュ)に10兆ウォン以上を投資して構えるLGディスプレイの新工場(P10)のために、政府レベルの合同支援班が登場した。

政府によると18日、産業通商資源部の主管で企画財政部と環境部、国土交通部、京畿道、坡州市など6つの政府部処と自治体が参加する、「LGディスプレイ有機発光ダイオード(OLED)新規投資政府合同支援班」が発足した。

政府は朴一俊(パク・イルジュン)産業部政策室長を班長に任命して、この日午後に韓国技術センターで会議を持った。

合同支援班は、50あまりの細部課題を選定して具体的な行動計画を策定し、段階的に支援することにした。一民間企業の工場建設を支援するために、政府レベルの共同支援班まで結成して支援することにしたのは、今回のプロジェクトがあまりにも大きくて経済的誘発効果が高いからだ。 LGディスプレイが建てるP10工場は、9世代以上の超大型OLED生産ラインと、中・小型サイズが主力のフレキシブルOLEDラインなどを取りそろえる予定だ。サッカー場約14面ほどの広さの用地に100メートル以上の高さで建てる、世界最大の規模だ。 LGディスプレイは工場の建設に1兆8400億ウォンを投資し、今後の設備購入と生産ライン建設などのために10兆ウォン以上を投資する計画だ。

規模がこれまでの設備を圧倒するほどであるだけに、P10工場の稼働のためには一日10万トンの工業用水が必要だ。これは25万人が一日の生活をするところに使用する規模に匹敵する。これを供給するには八堂(パルダン)ダムから坡州につながる別途のパイプラインが必要だ。他にも解決すべき許認可が山積みだ。電力供給も状況は同じようなものだ。 P10は世界最大規模の工場として建てるだけに、現在の坡州LGディスプレイクラスターが使用するのと同じ容量の345キロボルト・1000メガワットアンペア級の変電所をもう一つ建てなければならない。ここから出てくる電力は月城原子炉1つが稼働して生産する電力量に迫る。これほどの電力を消費するところは、単一企業としては光陽製鉄所が唯一だ。

このために合同支援班は、特に電力・用水の供給と排水処理施設などのインフラを構築するための支援に注力することにした。用水の供給は通常7年かかるところを3~4年以内に短縮することにした。

また、変電所の新規建設に所要する期間も1年以上短縮するというが、関連する部処が積極的な協力を約束した。

P10工場が完成すれば、今後100兆ウォン以上の生産誘発効果を得ることができる。直接・間接的な雇用創出人員も35万人と推算される。また、完成品だけでなく材料部品や装置などの前・後方産業の発展を通じて、国家経済の活性化にも大きく寄与するものと予想される。

政府もまたOLED産業の重要性に共感して、去る7月にはOLEDを次世代輸出有望品目に選定した。また、先制的な投資を通じて差別化された競争力を確保しようと、「OLED製造装置の割り当て関税支援」「AMOLED源泉技術のR&D税額控除の日没延長」などの政策を通じて積極的に支援している。

これまでにも政府は、坡州LCD工場を初めて建てるときに共同支援を通じて、工場の稼働時期を早めるようにした。 2003年、政府は15の部処関係者が参加した政府総合支援班を構成し、LGの坡州ディスプレイクラスター投資のためのワンストップ・カスタム行政サービスを支援した。

当時、政府は各種の規制にもかかわらず、産業団地の造成許認可を380日(1年15日)めに出した。ちょっとちた工場一つを作るにも許認可に2年以上かかるのが基本だったが、政府はディスプレイ産業の可能性を見込んで全面的な支援を惜しまなかった結果だ。また、坡州市の公務員100人あまりが迅速な土地補償と墓地の移転などを奨励するなど、最前列に立って産業団地の建設を助けた。

LGディスプレイの関係者は「P10工場では様々な、未来のディスプレイ製品を生産することになるだろう」とし、「ここを世界OLED産業のハブとして育成したい」と覚悟を明らかにした。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-18 17:05:25




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