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「ノーセール」ブランドだったチャネルも不況に勝てず…最大50%

「セールを知らせてはダメ」…シャネルの奇妙な「On Sale」 

  • 「ノーセール」ブランドだったチャネルも不況に勝てず…最大50%
△写真=去る21日、ソウル市中区のロッテ百貨店アベニューエル館売り場の前に人が並んでいる。シャネルは先週末から靴や衣類など、一部の品目に対して最大50%セールに入ったが、これを公に通知せずに隠してセールを行っている。 [イ・スンファン記者]

高級ブランドのシャネルは、靴など一部製品の価格を下げてから二ヶ月にもならないうちにまたセールに入った。 「ノーセール」ブランドと言ってもよいシャネルも不況には気位を下げたわけだ。

22日、業界によるとシャネルは先週末を起点に、昨シーズンと今年に出荷した靴と衣料品の約30~50%セールに突入した。去る11月1日付で靴の価格を下げた後に、年末セールの名目で再び値下げに乗り出した。

今回のセールは百貨店だけではなく免税店まで、すべての公式チャンネルに渡って進めるもので特に異例だ。主な割引商品を取材してみると、100万ウォンはするシャネルのトレードマークのキルティングエンボス処理されたハイヒール製品は、ロッテ免税店で50%割引の50万ウォンにもならない価格で購入できた。衣類は今年の製品の場合は30%、昨年の製品は50%まで安く売る。今年出てきた新商品のプルオーバー・セーターは本来の価格は180万ウォン台だったが、30%割引の126万ウォンで販売された。

年末に在庫整理の次元でセールを行うのは珍しいことではないが、シャネルの場合、靴と衣料品の価格をすでに11月1日付で一度下げているので、1ヵ月あまりで追加セールに乗り出したわけだ。

わが国でのシャネルの販売が、以前とは違うという話が出ている。最も人気のあるバッグ製品の場合、3月の為替レートを理由に20%も価格を下げたが、去る11月1日には再び最大で7%まで引き上げたが、それでも以前に比べて価格は安い状態だ。相対的に販売量の少ない靴などは、11月に値下げを断行したばかりですぐまたセールに入り、累積した割引幅は大きい。

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  • < シャネル価格調整日誌 >

そのうえシャネルのセール方式が際立っており、さらに「ヌンチョン(熱い視線)」を受けている。米国など世界各国では、シャネルもブラックフライデーのシーズンから年末まで、最大50%に達する在庫セールを正式に行っている。バーグドルフ・グッドマンなど米国の主要デパートでは、靴のセール品コーナーにシャネ・ブランドの靴も含まれて販売されるケースは頻繁だ。

ただし韓国では、シャネルはセールを行うということ自体を見せたくない。実際に先週末、ソウル市の江南(カンナム)と都心のデパート売り場を訪ねたが、従業員はあえて「セール中」だと案内することはなかった。客がまず「セールだと聞いてきた」と話してこそ、店頭にディスプレイされた品の一部を見せて、より製品の多い店の裏側の倉庫に連れて行く方式だ。これは店舗の入口に「Mark Down(価格割引)」や「20~30%割引」などを告示する他のブランドとは明らかに異なる戦略だ。

これをめぐって業界では、「シャネルはノーセールブランド」という韓国市場でのイメージを固守するためだという解釈を示している。売り場のスタッフは、「最も高い等級のVIP顧客にはすでに先週の月曜日からセール情報が届き、事前に品物を抜いて置くこともした」とし、「セール情報を聞いてきた一般顧客へのセールは、実質的には先週末からだった」と語った。靴と一部の服の場合、バッグに比べて相対的に価格が低いことからうわさを聞き付けた客が店を訪ねたが、サイズなどが多めに確保されていないことから踵を返す状況も頻繁だった。

ある客は「すでにVIP用に取り置きして、残りものを一部ばらまいたみたい」とし、「これでは何のためのセールか分からない」と不満を吐露した。
  • 毎日経済_パク・イネ記者/パク・ウンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-23 06:23:48




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