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ポスコ、役員30%を大幅減縮…ファン・ウンヨン社長が昇進

ポスコ、初の赤字で役員30%削減 

  • ポスコ、役員30%を大幅減縮…ファン・ウンヨン社長が昇進
  • < 左からファン・ウンヨン社長、イ・ヨンフン社長、ハン・チャンゴン社長、チャン・インファ副社長 >

昨年、創立以来初の赤字を記録したポスコは役員の数を30%減らす。権五俊(クォン・オジュン)ポスコ会長は執権最後の年を迎え、任期が残っていた「実勢の最高財務責任者(CFO)」イ・ヨンフン副社長を子会社に送り出し、構造調整の総責のチェ・ジョンウ価値経営室長にCFOの座を与える破格の人事を行った。

ポスコは1日に発表した役員人事で、昨年3月の定期役員人事と比較して110人減の、259人の水準で役員数を調整した。これとあわせて、管理・支援組織の最小化と類似した機能間の統廃合により、室・本部の単位で組織の22%を削減した179に調整した。

このことから価値経営室は価値経営センターに名称を変更し、既存の財務投資本部内の財務室を価値経営センターに編入し、グループの経営戦略と財務のコントロールタワー機能を担うようにした。財務投資本部は技術投資本部に改編して研究開発機能を組み込み、「技術戦略・研究開発・投資」の相乗効果を高めるようにした。

主な昇進人事では、ファン・ウンヨン副社長(経営インフラ本部長)が社長に昇進し、鉄鋼ソリューションマーケティング室長のチャン・インファ専務が副社長に昇進して技術投資本部長を務める。

今回最も注目される人事はだんぜんファン・ウンヨン新社長だ。ファン社長はチョン・ジュンヤン前会長時代に核心業務(広報・対官)を引き受けたが、クォン会長の就任とともに系列会社(ポスコエネルギー)に押し出された後、昨年7月華麗に復帰した。ファン社長は復帰半年めで登記理事に含まれて、新しい実勢力として浮上した。ファン社長はポスコの内部では「タゴ(大哥/長兄の意)」、外では「マダンバル(偏平足/顔が広いことの意)」で通じる人物だ。会社内部では強力なカリスマを土台に、大胆な業務処理を行って危機的状況を克服するには適任だという評価を受ける。特に対外業務に弱いポスコの企業文化に照らして見たとき、政治・財界・マスコミを合わせるファン社長の強固なネットワークは比較できない資産として認められている。民営化がなされたにもかかわらず、直接または間接に政界筋から自由ではないポスコとしては、政権後半期とクォン会長の任期最後の年を迎え、複雑微妙な対外コミュニケーションを担う人物としてファン社長を指名したと思われる。

系列会社の人事では、ポスコ建設の社長にハン・チャンゴン大宇インターナショナル(DAEWOO INTERNATIONAL)副社長が、ポスコケムテック(POSCO Chemtech)社長にイ・ヨンフン ポスコ副社長が内定した。また、SNNC社長はキム・ホンス ポスコ鉄鋼企画室長(専務)、RIST(浦項産業科学研究院)院長はパク・ソンホ ポスコ技術研究院長(副社長)、ポスコ教育財団理事長はウ・ジョンスRIST院長がそれぞれ内定した。ハン・チャンゴン社長内定者は大宇インターナショナル入社以来、さまざまなグローバル経験と経営能力などを認められてきており、ポスコ建設のグローバルな営業力強化のための革新的な抜擢人事として評価されている。

ポスコの財務投資マネージャであるイ・ヨンフン社長内定者は今後は二次電池の陰極材など、グループの新成長動力のうちのひとつの軸を担うことになるポスコケムテック社長に席を移した。

イ・ヨンフン社長内定者は、これまでポスコで財務・役員人事(秘書室)・原料購入・対外投資・社会貢献などの多くの業務を総括してきた。イ社長内定者は、ポスコの内実に責任を持つCFOの任務を引き受けて、ポスコプランテック(POSCO PLANTEC)やポスハイアール(POS-HiAL)など不良系列会社の整理と、ポスコグループのコスト構造をスリム化する構造調整作業に邁進して成果を収めたと評価される。ただし、昨年にポスコが史上初の赤字を記録したうえに、系列会社の構造調整と技術革新作業がうまく速度を出せないことから、CFOとしての責任を負ったものと見られる。
  • 毎日経済_チョン・ボムジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-02-01 20:06:02




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