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大韓航空、イラン制裁解除を受け貨物路線就航…内需市場に期待


大韓航空は国際社会のイラン制裁の解除と関連して、今年から貨物路線の新規就航に乗り出す。

大韓航空によると2日、大韓航空は今年イランとコロンビア、エクアドル地域への新規就航を検討する。また大韓航空は郵便物・新鮮貨物・医薬品など、高収益品目の拡大を通じて貨物部門の収益性を高めるという構想だ。燃料効率に優れた新型貨物機(B777/B747-8F)の比率も拡大する。

イランは人口8000万人を有する内需市場での製品取引が活性化すると、旅客と貨物の取扱量が増加すると観測される。大韓航空の関係者は、「イラン制裁解除に関連する航空需要の回復に触角を立てている」とした。

大韓航空の昨年第4四半期の業績をこまかく見ると、中国とヨーロッパ路線の輸送は前年比でそれぞれ12%と2%増えた一方で、主要市場である米国と東南アジア市場は、それぞれ11%と4%減少した。大韓航空の米州路線の売上げは、昨年第4四半期の時点で全体の44%に達する。東南アジアの割合も12%と高い方だ。

航空業界の関係者は「主要各航空会社の間で、イランなどの需要回復が予想される路線を中心に、収益性を高めようとする動きが可視化する公算が大きい」と分析した。

韓国とイランは1998年に航空協定を締結し、週4回飛行機を飛ばすことができるよう運輸権が設定された。

大韓航空は1970年代半ば、両国間の貨物機を不定期に運航した経験がある。 2001年、イランのマーハーン航空がテヘランからタイのバンコクを経てソウルを往復する路線を週1回就航したが、半年めで中断した。

現在、運輸権は各航空会社に配分されていないが、航空会社が就航を望むならば、今年初めの定期配分時に国土交通部に申請できる。

オイルマネーを背負った中東系航空会社も、中東路線の拡大に乗り出した。

航空業界によると、中東系のカタール航空は今月からアラブ首長国連邦(UAE)北部地域のラアス・アル=ハイマに新規就航する。

アブダビ、ドバイ、シャルジャなどに続き、UAE全域をつなぐ旅行網を構築したわけだ。カタール航空の関係者は、「UAE訪問の需要が増え、新規就航に乗り出した」と説明した。

エミレーツ航空は、現在の週8回の韓国~ドバイのルートを最大21回まで、大幅に拡大する案を推進している。韓国・UAEの航空協定上、韓国~ドバイは週8回、韓国~アブダビ路線は週7回を運航することができる。

エミレーツ航空のバドル・アッバス極東地域担当副社長は、「韓国当局に航空協定を拡大してほしいと要請した状態」だと語った。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-02-02 17:26:11




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