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起亜自動車、着工19ヶ月ぶりにメキシコ工場稼動…年産30万台体制

K3など、FTA効果と無関税輸出の道開かれる 「中南米の橋頭堡」 

  • 起亜自動車、着工19ヶ月ぶりにメキシコ工場稼動…年産30万台体制
  • < メキシコのヌエボ・レオン州ペスケリア市の起亜自動車工場。 >

起亜自動車は中南米1位の自動車生産国、メキシコ工場の稼動を開始した。起亜自動車はメキシコ工場を足がかりに、北米・中南米市場への攻略を強化する方針だ。

起亜自動車は16日、メキシコのヌエボ・レオン州ペスケリア市に位置する起亜メキシコ工場で、準中型セダンの「K3(現地名フォルテ)」の生産を予定通り開始すると発表した。 2014年10月に着工してから1年7ヶ月ぶりだ。起亜自動車メキシコ工場はK3をまず生産し、今後は追加で車種投入を検討する予定だ。量産初年度の今年は10万台が生産される見込みであり、今後は30万台まで生産量が増える。

年間生産量30万台規模のメキシコ工場の完成で、起亜自動車は国内163万台、海外(中国を含む)186万台の計349万台の生産能力を備えることになった。

メキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)と、中南米を含む世界50カ国とFTAのネットワークを構築している。このような理由から、日産やGM、フォルクスワーゲンやクライスラーなど多くの自動車メーカーが先を争ってメキシコに生産施設を確保している。

起亜自動車も今回のメキシコ工場での量産を起点に、北米と中南米の多くの国々に無関税販売が可能になった。これらの国で販売量を大幅に増やすというのが起亜自動車の計画だ。

メキシコ工場は米国・中国・スロバキアに続く、起亜自動車の4番目の海外生産拠点だ。着工後から量産までに10億ドル(約1兆1200億ウォン)ほどが投入されており、335万平方メートル(約101万坪)の敷地にプレス工場と修理工場、塗装工場と艤装工場などをすべて備えている。

また、完成車の生産ラインと隣接する165万平方メートル(約50万坪)規模の敷地に各協力社が位置しており、生産ラインの集積による相乗効果も期待されている。

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  • < 起亜自動車メキシコ市場の成長推移 >

韓国自動車産業協会によると、メキシコは昨年一年間で前年(336万8010台)に比べ5.9%増の356万5469台を生産した。生産増加率は世界10大自動車生産国のうち、スペイン(13.7%)やインド(6.4%)に次いで3位となった。また昨年時点では中南米諸国の中で1位、世界で7位の自動車生産国だ。産業需要も昨年は135万台を上回り、中南米でブラジル(257万台)の次に大きな規模を維持した。

起亜自動車はメキシコ市場で安定した成長を見せている。昨年7月に本格的に現地販売を開始した後、昨年末までの6ヶ月で1万1021台を販売し、市場全体のシェアは0.8%で順調に市場に定着した。今年は毎月3000台を上回る実績を見せており、この4月までに総1万3670台を販売した。今年1~4月の累積シェアは2.9%に上昇しており、販売順位は8位に上がった。今月メキシコ工場が本格稼動すると、販売量はさらに大幅に増えると予想される。

起亜自動車メキシコ工場は、国内の自動車産業と関連産業の発展にも肯定的な影響を与えるものと期待される。完成車の部品を現地でも多数調達したが、プレスや溶接ロボット、運搬や検査機器などは国内からの輸出でカバーしたからだ。国内部品の現地工場輸出も行われる予定だ。

問題になっていたヌエボ・レオン州政府との減税などの「インセンティブ」協議はまだ進行中の状態で、結論までには時間がかかるものと見られる。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-05-16 19:52:53




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