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冷ややかな消費、「春」は遠かった

大型マート「半額割引」イベント場のみ喧騒/「日曜定休」前の土曜日特需も今や昔話/外食市場不振...ホテルの宴会場予約は10%↓ 

去る26日、ソウルのある大型マート。夜のおかずを準備しようとする顧客らが一人二人、売り場に入ってきたが、彼らの足取りはまっすぐ「50%割引」「超特価セール」のような、高い割引率を前面に出したイベント台に向かった。5個以下の品を購入した客だけが利用できるようになっている小型レジに、いつもより長い列が増えているのも目立った。売り場で会ったマートの従業員は、「このごろの客は半額割引レベルでなければ、大抵の製品は見向きもしない」とし、「旧正月シーズンには消費が少し解けるかと思っていたが、今月に入ってまた元どおりに戻った」と語った。

終わりの見えない不況が、年初にちょっとうごめいた旧正月特需まで飲み込んでしまった。昨年より10日早かった旧正月のおかげで、今年の初めは意外に良い成績表を受け取った流通業界は、その後に訪れた消費不振の余波で急激に売上が墜落する「ヨーヨー現象」を体験し、不振を免れなかったことが分かった。

今年1月の売上が前年同月より何と23.7%も跳ね上がったEマートは、反対に2月ひと月間(26日まで)の売上が前年対比で26.5%急減し、1~2月の合算売上は2.2%減った。ホームプラスとロッテマートもやはり旧正月のギフトセットが飛ぶように売れた1月とは異なり、2月には売上成長率が二桁を超えて落ちたせいで、昨年より劣る水準で締めくくった。ある大型マートの関係者は、「あまりにも不況が続いたせいで、イベントがなければ消費者がそもそも財布を開かない」とし、「これに暖冬まで影響し、衣料と暖房用品の売上げが昨年より10%近く落ちたことも影響を及ぼした」と説明した。

企業型スーパーマーケット(SSM)の状況はさらに深刻だ。1月から今月の26日までにGSスーパーやロッテスーパーは、昨年の同じ期間よりそれぞれ5.3%と2.5%ずつ減少した。

かつてはキラキラしていた「義務休業日前特需」も最近は姿をくらました。日曜日が休業になるときは、その前日の土曜日にあらかじめショッピングしようとする客で売り場が混み合ったが、いまや消費自体が縮んでしまい、平日と比べても売上の差があまりないということだ。

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百貨店が年初、事実上の横ばい成長にとどまったという事実は、すぐさま中産層の消費もまたなかなか解けないままということを意味する。今年の1~2月、ロッテ百貨店の売上高は昨年より5.5%上昇した。それなりにプラス伸長だが、内幕をのぞいてみると「みかけだおし」というのが業界の大半意見だ。同じ期間、この百貨店が運営するアウトレット既存店の売上は55.7%も上がったが、この実績を除いて百貨店の売上だけを抜き出すと、伸び率は4.1%に落ちる。

新世界百貨店の関係者は、「毎年、この時期ともなればアウター製品の消費率は80~90%まで上がったが、今年は60%水準に落ちた」と語った。

外食業界も景気沈滞が続いている。消費者が外食費を減らしているうえ、日本発の放射能流出に続いてAI(鳥インフルエンザ)まで起こり、悪材料が重なった。江南・汝矣島などに位置するA韓牛専門店も、平均二桁の成長率を見せたが最近は一桁に落ちた。

景気好況に成長勢が際立つホテルの宴会場も、やはり景気低迷から抜け出せずにいる。ソウル市内のある特級ホテルの宴会場は今年に入り、2月末までの売上成長率が昨年より10%ほども逆成長した。

ペク・インス ロッテ未来戦略センター長は、「けっきょく1月のキラキラ特需は構造的なターンアラウンドではなく、一時的な回復に近かったもの」とし、「自営業者の所得が横ばいで、消費者たちもまた将来への不安が増えており、消費不振がしだいに固着化した雰囲気だ」と説明した。
  • 毎日経済_キム・ジュヨン記者/ソ・チャンドン記者/キム・テソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-02-27 17:03:49




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