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CJグループ、「Kカルチャー」を全体売り上げの54%にまで育てる

CJ、「韓流4.0」ライフスタイルに育てる 

  • CJグループ、「Kカルチャー」を全体売り上げの54%にまで育てる
  • < 「Kカルチャー」で跳躍するCJ >

# 1月30日昼(現地時間)、米ロサンゼルスの中心部に位置するLAコンベンションセンターの前では数台のフードトラックが客を迎えていた。目立つのはCJビビンバ店「ビビゴ」とトッポッキ屋「ゴンスガン」やチュロス専門店の「ストリートチュロス」など、おなじみの韓国外食ブランドだった。

韓国人同胞が多いLAだが、これらのフードトラックの前に韓国人を見つけることはできず、多くは現地のアメリカ人だった。

ジェイミー・サンダースさん(18)は、「ビビゴから今回新たに出てきたビビンバラップを食べるために朝からここを訪れた」とし、「トルティーヤの中に焼き肉ビビンバを入れたこの新メニューの味を友達に必ず自慢するつもり」と語った。

# 2日午後7時になるとLAコンベンションセンターの隣の、LAレイカーズとクリッパーズのバスケットボールチームの競技場として有名なステープルズセンターの前には、なんと1万人の現地の人々が終わりの見えない列を作って立っていた。ここで韓国のアイドル歌手たちの公演が予定されているからだ。Block B(ブロックビー)やSHINee(シャイニー)をはじめ、I.O.I(アイオーアイ)やGFRIEND(ジーフレンド/ヨジャチング)など、アメリカ人にとっては多少なじみのない韓国アイドルグループのコンサートだったが、列に並んだ地元の人々は韓国語歌詞を歌って入場を待っていた。

CJグループが先月29~31日、米LAで開催した10回めの「KCON(ケイコン)」会場のもようだ。 2012年に米国アーバインを皮切りに、LAとニューヨーク、東京、アラブ首長国連邦アブダビ、フランスのパリなどで開かれたケイコンは、コンテンツとコンサートとコンベンションを一度に開催するCJの代表的韓流イベントだ。

今年はアブダビ、東京、パリ、ニューヨーク、LAに至るまでの7ヶ月のあいだに5回開かれた。去る6月、ニューヨークのイベントに集まった4万2000人に続き、今回のLAは3日間で総7万6000人が殺到し、歴代最多の訪問者記録を塗り替えた。

特に今回の行事を通じてCJグループは、外食だけでなく放送や映画をはじめとするエンターテイメントなどの、「Kカルチャー」事業部門の海外売上げ比率を2020年までに全体の売上げの半分以上に引き上げることにした。

キム・ヒョンジュンCJグループ戦略室副社長は、「これまでの20年間で7兆5000億ウォンを投資して文化事業を行ってきたCJは、昨年はCJ E&MとCGVなどのKカルチャー事業子会社の売上げの16%に過ぎなかった海外売上げを、2020年までに全体売り上げの54%に増やす」と語った。

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△写真=先月30日(現地時間)、米国LAで開かれた韓国アイドル歌手のCJKコーンコンサート。 [写真提供=CJ]

外食事業を担当するCJフードビルも最近戦略を発表し、昨年は11%だった海外売上げの割合を2020年には52%に増やすことにした。

何よりもCJはKカルチャーを育成して、「韓流4.0」戦略も繰り広げることにした。キム副社長は、「1990年代のドラマで始まった韓流1.0に続き、2000年代以降はKポップ(K-POP)熱風で韓流2.0、韓国映画とKビューティー(K-Beauty)で韓流3.0時代を開いたならば、いまや食べて飲んで楽しむすべての韓国ライフスタイルを世界のすみずみに浸透させる韓流4.0戦略が必要だ」と力説した。

李在賢(イ・ジェヒョン)グループ会長の平素の哲学も「世界の人々が毎年韓国映画2~3編、毎月韓国料理を2~3回、毎週韓国ドラマ1~2編を経験して、毎日Kポップ1~2曲を聴きながら、日常生活の中でKカルチャーを存分に楽しめるようにしなければならない」というものだった。

そのためにこれまで中国・東南アジア・米国を中心に、コンテンツの供給を拡大してきたCJ E&Mは、いよいよプラットフォームまで輸出することにした。

去る6月、東南アジアの音楽放送チャンネル「チャンネルM」を「tvNアジア」に変えたCJは、この地域に韓国映画だけを提供する「tvNムービース」を今年の下半期中に新設する。

特に先月末、米国に「ケイコンTV」というモバイルチャンネルまで作って、CJ E&Mの多様な文化コンテンツを提供している。

イ・サンギルCJ E&M副社長は「ケイコーンイベントを2020年から南米などの韓流疎外地域にも拡大し、さまざまな国で毎年10回以上開いて総40万人に達する地元の人々を集めるつもり」だと強調した。

最近、CJが独自開発した五感体験型の劇場である4DXをはじめ、ワイド多面の上映館スクリーンXなどを海外の映画館に供給しているCGVは、2020年までに12カ国で合計1万面のスクリーンを確保するという野心的な戦略を明らかにした。
  • 毎日経済_ロサンゼルス=ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-08-01 18:02:44




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