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LCC、不況の中で高速成長…国内シェア57.5%


  • LCC、不況の中で高速成長…国内シェア57.5%
景気不況で安価な旅行の需要が爆発し、ローコストキャリア(LCC/格安航空会社)が「単独」で高速成長している。

中国・日本などの短距離路線から脱し、高収益の中距離市場に新規路線を拡張して実績の糸口をつかみ、稼いだ金で新規飛行機を競争しつつ導入し、慢性的な弱点である老朽航空機の退出速度も速まっている。

7日、航空業界や企業情報会社エフアンドガイドによると、今年の済州航空(Jeju Air)、ジンエアー(Jin Air)、ティーウェイ航空(T'Way)、イースター航空(Eastar Jet)、エアプサン(AIR BUSAN)のLCC 5社の予想売上げは少なくとも2兆5000億ウォンに達すると分析される。昨年、史上初めて売上2兆ウォン(2兆26億ウォン)を突破した後に、外縁が29%も拡大したわけだ。業界ではLCCの今年の営業利益は、前年比で33~40%増えた水準(1800億~1900億ウォン)にまで無難に大きくなると見ている。

ローコストキャリアのシェア57.5%

LCC実績の「量子ジャンプ」の秘訣は原油安と需要拡散だ。

この日の国土交通部によると、8月の時点のLCC国内シェアは57.5%で、大韓航空とアシアナ航空などの大手航空会社(42.5%)を大きく引き離した。

いまや国際線も5本のうち1本(20.4%)はLCCが担うほどに市場は大きくなった。

航空業界の関係者は、「現在は20%のLCC国際線路線のシェアは、30%までは無難に成長するだろう」とし、「国内にローコストキャリアという新しい市場が開かれてから4年ほどにしかならないため、7~8年間は高速成長を続ける見通し」だと分析した。

金を稼ぐ能力も大航空会社に劣らない。 LCC5社は2012年ころは「慢性赤字」(営業損失138億ウォン)から抜け出せなかったが、今年の営業利益率は7%を超えると分析される。大韓航空・アシアナ航空の水準(予想利益率7.9%)にまで上昇する見通しだ。

実際、LCCでは空席を見つけるのは難しい。一般に航空業界では搭乗率(空席/全座席)損益分岐点を70~75%と見ている。現在、大航空会社の搭乗率は84%だが、LCCは損益分岐点よりも15%ポイント以上も高い91%を示している。逆説的だが、このような成長の背景には不況が挙げられる。

去る7月、国内6番目のLCC「エアソウル(Air Seou)」が初就航に乗り出して、低価格市場は当分のあいださらに大きくなる見通しだ。エアソウルは来年の売上げ1700億~1800億ウォンと営業利益を50億~60億ウォン台とし、1年めで黒字転換することを目指している。

中距離路線への領土拡張

LCC各社は積み上げた金で、積極的な路線拡張と航空機投資に乗り出している。

毎日経済新聞が国内航空路線を全数分析した結果、昨年初めまでのLCC5社の国内外路線は総90路線にとどまったが、現在は155路線(11月時点)で72%も急増した。

国内最大のLCCである済州航空はこの日、来月に仁川~中国(三亜)、釜山~日本(東京)、釜山~サイパン、釜山~タイ(プーケット)の4つの国際線でいっせいに新規就航に乗り出すと明らかにした。年末までに済州航空の路線は39路線にふくらむ。

LCCは近距離の「井戸」から脱し、米州・オセアニア路線まで持っている。ジンエアーは昨年12月、国内LCCで初めて仁川~ホノルル路線に就航し、中距離競争に火をつけた。来る12月には仁川~豪ケアンズ路線まで確保する。

LCCの経営最大の弱点は事故だ。最近LCC各社は相次いで航空機に投資し、1年のあいだに飛行機の平均年齢は1.4年(12.9年→11.5年)減少した。

しかしLCCが競争的に導入した航空機も新しい機体ではない。製造されてから5~10歳のリース機体がほとんどで、LCCの安全性向上の課題は相変わらずの状態だ。LCC全体の航空機の中で、リース会社から賃借した割合は94%に達している。

業界の専門家は、「LCCがいくら競争力のある商品を出しても、安全が担保されない場合はきらわれるしかない」と強調した。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-11-07 19:43:22




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