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「師の日」にも花が売れない…花卉業界「キム・ヨンラン法で枯死」


  • 「師の日」にも花が売れない…花卉業界「キム・ヨンラン法で枯死」
去る11日、ソウル瑞草区良才洞「花市場」で有名な韓国農水産食品流通公社(aT)花卉共販場。例年であれば「ススンナル(師の日)」を控え、花を買うために集まった小売商人と一般人たちで商店街全体が大混雑を成す時期だ。しかし、この日には商人20人余りが通路を行き来するだけだった。

共販場で25年間のあいだ店舗を運営してきたキム・ミョンジャさん(63)は、「今までの商売経験のなかで今年は断然最悪」と吐露した。彼女は「花卉の商売は今が最高の季節なのに、一日を通して一つも売れない『開店休業』の店舗が現れている」とし「来月から年末年始までは事実上休業状態になるだろう」と嘆いた。

消費の萎縮と輸入農水畜産物の増加で市場の需要が減ったうえ、キム・ヨンラン法(請託禁止法)まで影響を与えて花卉業界が限界状況に追い込まれているという話だ。

実際に共販場で行われた競売金額を見ると、キム・ヨンラン法施行以降に規模が大きく減少した。aTによるとキム・ヨンラン法施行前の2015年10月から昨年4月30日までに実施されたaT花卉共販場の競売金額は677億ウォンだったが、2016年10月から今年4月30日までは642億ウォンに減少した。

先生の日を迎えてカーネーションなどの花のギフトの需要が爆発する時期だが、特需は期待すらできない状況だ。今年1~4月の競売市場でカーネーションの取引金額は26%(前年同期比)減少した。そのなかで低価格の中国産カーネーションまで押し入ってきて、国内カーネーション農家の不安が深まっている。国内産カーネーションの需要が減ったために農家が売り出す量の3分の1の水準まで落ち込み、栽培量も減って価格はむしろ上がるという悪循環が起こっている。

ギフト用の需要が多い蘭は状況がより深刻だ。キム・ヨンラン法施行以降、贈り物をするときに比較的高価な蘭を避けようとするためだ。ある商人は「花輪はまだまだ取引先が残っているが、蘭はさっと消えてしまった」といいながら、「購入する客がたまにいたとしても、ギフトを受け取る人がキム・ヨンラン法を理由に返品したりもする」と明かした。

共販場の蘭の競売規模もキム・ヨンラン法施行前(2015年10月~2016年4月)の178億ウォンから施行後(2016年10月~2017年4月)の132億ウォンと26%急減した。

韓牛農家と水産業界もキム・ヨンラン法と輸入農水畜産物の増加などで需要萎縮の直撃弾を受けている。韓牛の競売価格は法施行前と比べて14%落ち、水産物輸入量は継続的に増加している。

彼らは一斉に、最悪の需要低迷から抜け出すために農水畜産物をキム・ヨンラン法の適用から除外してほしいと要求している。
  • 毎日経済 ソク・ミンス記者 / イ・スンユン記者 / ムン・ホヒョン記者 / ヤン・ヨンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-05-14 18:21:29




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