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サムスンバイオロジクス社…相次ぐ委託生産契約


サムスンバイオロジクスは今年に入って委託生産(CMO/他の製薬会社の医薬品を代わりに生産する)の受注契約を相次いで締結している。今年に入って5月現在までに、契約金額は計1兆ウォンを超えた。

これに関連してサムスンバイオロジクスは22日、2件のCMO契約内容を公示した。まず多国籍製薬会社であるグラクソ・スミスクライン(GSK/GlaxoSmithKline)社と2027年の終わりまで、8年間で2億3100万ドル(約2830億ウォン)規模のCMO契約を締結した。

サムスンバイオロジクスは2022年から最初の商業供給が予定されている、GSK社の自己免疫疾患ループス治療剤「ベンリスタ(Benlysta)」を生産することになる。GSK社のレジス・シマール(Regis Simard)製薬購買担当社長は、「サムスンバイオロジクスとの契約によってGSKの医薬品生産能力を高め、患者に必要な革新的医薬品を継続して提供することができるようになった」と語った。

またこの日、サムスンバイオロジクスは米国所在の製薬会社とバイオ医薬品のCMO契約を結んだ。法的拘束力のある契約金額は1億5000万ドル(約1842億ウォン)規模だ。これにより、この日の2つの契約を合わせた金額は約4700億ウォンで、昨年の売上高(7015億ウォン)の67%に達する。特に米国企業との契約金額は、今後も両社間の協議を通じて2億2200万ドル(約2726億ウォン)まで増えることがあるとサムスンバイオ側が発表した。

韓国取引所(KRX)の公示内容によると、サムスンバイオロジクスが今年に入って受注したCMOは4件で計1兆944億ウォンに達する。半期にもならずに1兆ウォンを超える受注を獲得したのは、上場後で今年が初めてだ。

サムスンバイオロジクスは先月、米のウィル・バイオテクノロジー(Vir Biotechnology)社と「コロナ19」治療候補物質の委託生産契約を締結した。当時の契約金額は3億6000万ドル(約4400億ウォン)で、サムスンバイオロジクスが2016年上場して以来のCMO受注件では過去最大だった。サムスンバイオロジクスは今年、ウィル・バイオテクノロジーから関連技術の移転を受け、来年からソンド第3工場でコロナ19治療物質を本格的に生産することになる。サムスンバイオロジクスのキム・テハン社長は、「顧客社がバイオ医薬品を患者により迅速に供給できるようにすることが、私たちCMO事業の目標」だとし、「安定した生産のおかげで、国内外のメーカーからCMOの注文が増えている」とした。
  • 毎日経済_キム・ビョンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-22 21:35:13




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