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斗山インフラコア・S&T重工業、パワーパック開発…10年めに成功

次期戦車K2「パワーパック」初の国産化 

  • 斗山インフラコア・S&T重工業、パワーパック開発…10年めに成功
  • < こんかい開発に成功した黒豹タンク >

あれこれと言われ故障も多かった次期主力戦車(K-2 黒豹)のパワーパックの国産化に成功した。

パワーパックはエンジンと変速機を組み合わせた装置で、戦車の「心臓」と呼ばれる。国産パワーパックの開発事業は試験評価の過程で多数の欠陥が発生し、3度も開発期間が延長されるなどの支障をきたしたが、事業開始から約9年6ヶ月めで結実を結んだ。K-2戦車の開発を主管した防衛事業庁の関係者は4日、「国産パワーパックを搭載し、9600キロメートルを運行する試験評価で異常が発見されなかった」とし、「先に行われた試験評価で最も大きな問題点として指摘されていた耐久性で良い結果が出た」と語った。

防衛事業庁は今週、エンジン運用を試験評価して来月に試験評価を公式判定する予定だ。防衛事業庁の別の関係者は、「耐久性評価が終わり、なんらの問題も報告されなかった」とし、「内部の金属部品に亀裂が生じたり、高温による変形もなかった」と語った。国産パワーパックに使用されるエンジンと変速機は、それぞれ斗山インフラコアとS&T重工業が開発に成功した。

パワーパックの国産化成功で、K-2戦車の2次量産分100台あまりの生産契約も、予定通り12月に行われるものと思われる。防衛事業庁は当初、今年の6月に延期していた国産パワーパックの適用時期を、もう一回延期して来る12月と発表した。軍でも「よしんば遅くなりはしたが、国産パワーパックの開発成功で戦力化が可能となり幸いだ」という反応を見せた。

K-2戦車のシステム統合業者である現代ロテムは、ドイツ製パワーパックを搭載した1次量産分を6月と今月ですべて納品し、早ければ12月から国産パワーパックを搭載したK-2戦車を生産すると伝えられた。国産パワーパックを搭載したK-2戦車は、外国産を使用したときにつきまとう輸出制限も無くなり、海外進出に弾みがつくと期待される。

現代ロテムはK-2戦車の製造技術をトルコに提供する「アルタイ事業」を進めている。今回のパワーパック国産化の成功で、事業規模にも変化が起こると期待される。

トルコは、アルタイ戦車の試作分はドイツ製パワーパックを搭載したが、韓国でパワーパックの生産に成功したことから、量産分に韓国産パワーパックを搭載する可能性が大きくなった。パワーパックの価格が戦車1台の価格に占める割合は20~25%にのぼると言われる。トルコは量産計画をまだ確定しておらず、今後の韓国との交渉に応じて韓国産パワーパックの装着可否を決める方針だ。
  • 毎日経済_アン・ドゥウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-04 17:07:26




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