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ポスコケミカル、バッテリー陽極材「大当たり」

米アルティウムセルズに供給 

  • ポスコケミカル、バッテリー陽極材「大当たり」

ポスコケミカルは米国ゼネラルモーターズ(GM)とLGエネルギーソリューション(前LG化学電池事業部門)の間の合弁会社「Ultium Cells LLC(アルティウムセルズ)」に、電気自動車用バッテリーの陽極材を供給する。業界ではアルティウムセルズのバッテリー生産計画などから見たとき、今回の契約に基づいてポスコケミカルは3~4年間で約5兆ウォン規模の陽極材を供給するものと推定している。陽極材はバッテリー容量と出力を決定する重要な素材だ。

ポスコケミカルは9日、アルティウムセルズのバッテリー生産の時点に合わせて、電気自動車用バッテリーの陽極材を供給する予定だと明らかにした。両社は陰極材の供給も別途に協議を進めている。

アルティウムセルズは世界1位の自動車メーカーである米GMと、世界1位のバッテリー企業であるLGエネルギーソリューションが昨年に50対50の持分で設立した電気自動車用バッテリーセルの合弁法人だ。量産されたバッテリーは、GMで生産するアルティウム電気自動車プラットフォームに供給される。

現在、ポスコケミカルは年4万トンの陽極材生産システムを運営しているが、今年だけで光陽工場に約6000億ウォンを投資して6万トン増設作業を開始した。増設された設備ではNCMA(ニッケル・コバルト・マンガン・アルミニウム)陽極材などの、次世代電気自動車用の素材を量産する予定だ。バッテリー業界によると、ポスコケミカル光陽工場で生産されている陽極材のほとんど(5万~6万トン)はアルティウムセルズに供給される見込みだ。

ポスコケミカルの関係者は、「今回の契約でグローバル市場に陽極材を供給してシェアを高め、本格的な成長軌道に入ることを期待している」と語った。ポスコケミカルの今回の受注は、ポスコがグループ次元で次世代成長動力として集中的に育成しているバッテリー素材事業に対する投資の結実だ。ポスコケミカルは先月に1兆ウォンの有償増資を決定し、バッテリー素材事業を集中・成長させるという計画を明らかにした。
  • 毎日経済_チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-09 19:03:51




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