大韓航空とアシアナ、ワクチン輸送を本格準備

医療品輸送の国際認証も獲得 


国内大手航空会社である大韓航空とアシアナ航空は、コロナ19ワクチンの輸送準備に乗り出した。米国と欧州で始まった「コロナ19ワクチン」接種が、来年から全世界の主要地域で同時多発的に行われるものと予想されるからだ。ことし一年、コロナ19事態で類を見ない危機を迎えた2社の航空会社が、これをきっかけに再び背伸びをするかに関心が集まっている。

22日の航空業界と外国メディアによると大韓航空は最近、米国コールドチェーン(低温流通体系)専門企業の「ペリカンバイオサーマル(Pelican BioThermal)」とパートナーシップを締結した。ペリカンバイオサーマルは医薬品や血液、臨床試験などで氷点下50度~25度の冷凍・冷蔵が必要か、あるいは周囲の温度を一定に調節しなければならない貨物を安全に流通するために温度制御の包装ソリューションを提供する企業だ。

大韓航空は今回のパートナーシップを通じて、コロナ19ワクチンの輸送に積極的に対応する計画だ。コロナ19ワクチンは製品ごとに保管温度が異なり、個別に特化した輸送戦略が必要だ。一番最初に接種を開始した米ファイザー製ワクチンは氷点下60度以下の低温で、2番目に承認された米モデルナ製ワクチンは氷点下20度以下の冷凍で、承認を控えている米ヤンセンと英アストラゼネカはそれぞれ2~8度で冷蔵保管しなければならない。

大韓航空は昨年9月から貨物営業と特殊貨物輸送の専門家らで構成された「コロナ19ワクチン輸送タスクフォース(TF)」構成し、ワクチンの輸送に備えてきた。去る8日には国内航空会社で初めて、ワクチン原料を欧州に輸送している。

アシアナ航空もワクチン輸送準備に速度を出している。各分野の専門家15人で構成されTFは最近、ワクチン輸送のための標準的な手順を整えた。現場での搬入・保管方法と、搭載手続などに関する基準を新たに設けたわけだ。既存の医薬品輸送に関する基準はあるが、今回のように極低温冷凍・冷蔵状態で輸送しなければならワクチン輸送は初めてだからだ。これとともに、ワクチンを入れる特殊コンテナのリース契約も追加で進めている。また、アシアナ航空仁川貨物サービスターミナルには特殊なコンテナ充填設備を総33に拡充し、仁川国際空港に温度調節が可能な850平方メートル規模の冷凍倉庫を確保した。

ワクチン輸送が本格化すると、大韓航空とアシアナ航空の貨物事業の売上げは大幅に増加するものと思われる。両社は国際航空運送協会(IATA)の医薬品航空輸送の品質認証である「CEIVファーマ(Pharma)」を保有している。医薬品の輸送はこの認証の航空会社のみが可能だ。全世界の航空会社の中で認証を取得した航空会社はこれら2社を含めて18社だけだ。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-22 17:41:58