トップ > カルチャー > カルチャー > 韓国美術の代表に変化…金煥基の作品が47億2100万ウォンで落札される
去る5日、香港ルネッサンスハーバービューホテルでのソウルオークション。オークションが始まってから1時間10分経っただろうか。座は奇妙な興奮と期待感が増幅した。オークション価格30億ウォン台には6~7人が競りに乗り出したが、終盤には現場と電話での競り合いだけが残った。 13回の激熾烈な競り合いの末、現場にいる人物がこの作品を持っていった。手数料18％を除いた落札価格はなんと47億2100万ウォン。韓国美術品が一度も超えられなかった最高記録だった。 2007年5月、朴壽根（パク・スグン、1914~1965）の『洗濯場』が45億2000万ウォンで売れた後、8年ぶりに大記録が破られた。
主人公は金煥基（キム・ファンギ、1913~1974）だった。彼の1971年作の全面点描画『19-Ⅶ-71＃209』は、今までのオークションに出てきた点描画のうちで最大のサイズ（253×202センチ）というだけでなく、2012年に国立現代美術館の単色画としても展示された代表作だ。しかし、誰も韓国美術の最高価格が破られるだろうとは容易に予測できなかった。それほど驚かされる結果だった。落札者は華僑のコレクターだということが伝えられた。キム・ファンギと同様にグローバルな市場で善戦する作家は朴栖甫（パク・ソボ、84）だ。去る5月、香港で自身の最高価格7億ウォンを超えた彼の作品は、画廊界ではすでに10億ウォン以上で取り引きされている。来年1月初めには韓国の作家が初めて、英ロンドンのホワイトキューブで個展を開く。
韓国美術の代表がパク・スグンや李仲燮（イ・ジュンソプ）からキム・ファンギやパク・ソボに変わった。これまで韓国の美術市場の代名詞はだんぜんパク・スグンとイ・ジュンソプ（1916~1956）だった。貧困と桎梏の歴史を画幅に塗りこめたこの二人の巨匠は、韓国的で土俗的な作品と桎梏の個人史、夭折で「国民画家」として位置づけられた。しかし国内の美術市場がますますグローバル化し、国際舞台で通じる競争力を備えたキム・ファンギとパク・ソボの時代が大きく開かれている。キム・ファンギとパク・ソボは今年の上半期のオークション落札総額でも並んで1、2位を記録し、変化を実感させた。 3位は李禹煥（イ・マンファン）であり、パク・スグンとイ・ジュンソプはそれぞれ8位と86位を記録した。
版図の変化にはグローバルな競争力を備えているか、あるいは作品数が多く管理がうまくいっているのかがカギと指摘されている。単色画の巨頭パク・ソボは韓国に根を置いたアイデンティティをもとに、日本の「もの派」と「具体美術協会」、西欧のミニマリズムと比較が可能だという点で西欧コレクタの関心を集めている。単色画はニューヨーク近代美術館やグッゲンハイムなど、世界有数の美術館で先を争って所蔵する傾向にあり、一時的なブームではなく持続可能なトレンドに変わりつつある。
ソウルオークションのチェ・ユンソク常務は、「外国のコレクターは国内作家の一人や二人ではなく、韓国美術全般に対する関心を見せている。韓国作家の地平が広がりうる」と語った。韓国の国家経済力に比べて国内作家の作品価値は低く評価されたという認識も作用したと観測される。作品数と管理の状態も作品の値を決定する要素だ。作品数が数百点に過ぎないパク・スグンとイ・ジュンソプの場合、代表作はほとんどの美術館に所蔵されており、流通するに値する秀作は多くない。しかし、キム・ファンギの場合は作品数が1万点にのぼる。生存作家であるパク・ソボも作品数が多いだけでなく、作品の入念な管理と記録で有名だ。さらに、国内で単色画をリードした主役というプレミアムも加わる。パク・ソボの場合、2006年にニューヨークのサザビーズのオークションで3000万ウォン半ばで取引されたが、10年も経たずに特定作品の価格の場合、20倍ほどに急騰した。特に2006年は50万ウォンに過ぎなかった号当たり平均価格は、今年上半期には400万ウォンをこえて、なんと8倍に上昇した。オークションの落札総額でも、2006年は8600万ウォンだったが、2015年上半期だけでも48億ウォンを超えた。
チョン・サンファとハ・ジョンヒョン、ユン・ヒョングンなど単色画たちの集団的浮上も目立つ。チョン・サンファの『無題05-3-25』は5日、ソウルオークションで11億4200万ウォン（750万香港ドル）で落札され、初めて100万ドルクラブに加入した。この日、ソウルオークションは落札率90％を記録し、落札総額232億ウォンを記録した。前日のKオークションも落札率93％で販売総額82億2400万ウォンを上げた。
韓国美術の代表に変化…金煥基の作品が47億2100万ウォンで落札される
金煥基が朴壽根の『洗濯場』を破った
< 最高価格を記録した金煥基の『19-VII-71 #209』 >
韓国美術の代表がパク・スグンや李仲燮（イ・ジュンソプ）からキム・ファンギやパク・ソボに変わった。これまで韓国の美術市場の代名詞はだんぜんパク・スグンとイ・ジュンソプ（1916~1956）だった。貧困と桎梏の歴史を画幅に塗りこめたこの二人の巨匠は、韓国的で土俗的な作品と桎梏の個人史、夭折で「国民画家」として位置づけられた。しかし国内の美術市場がますますグローバル化し、国際舞台で通じる競争力を備えたキム・ファンギとパク・ソボの時代が大きく開かれている。キム・ファンギとパク・ソボは今年の上半期のオークション落札総額でも並んで1、2位を記録し、変化を実感させた。 3位は李禹煥（イ・マンファン）であり、パク・スグンとイ・ジュンソプはそれぞれ8位と86位を記録した。
版図の変化にはグローバルな競争力を備えているか、あるいは作品数が多く管理がうまくいっているのかがカギと指摘されている。単色画の巨頭パク・ソボは韓国に根を置いたアイデンティティをもとに、日本の「もの派」と「具体美術協会」、西欧のミニマリズムと比較が可能だという点で西欧コレクタの関心を集めている。単色画はニューヨーク近代美術館やグッゲンハイムなど、世界有数の美術館で先を争って所蔵する傾向にあり、一時的なブームではなく持続可能なトレンドに変わりつつある。
< 上半期の落札総額 >
チョン・サンファとハ・ジョンヒョン、ユン・ヒョングンなど単色画たちの集団的浮上も目立つ。チョン・サンファの『無題05-3-25』は5日、ソウルオークションで11億4200万ウォン（750万香港ドル）で落札され、初めて100万ドルクラブに加入した。この日、ソウルオークションは落札率90％を記録し、落札総額232億ウォンを記録した。前日のKオークションも落札率93％で販売総額82億2400万ウォンを上げた。
- 毎日経済_イ・ヒャンヒ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2015-10-09 09:04:33
