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カルチャー > カルチャー > 「ミントチョコ好きですか」なぜ韓国人はこの質問にこだわるのか
写真:BRコリア ホームページ キャプチャ
「あなたはミンチョ団ですか、反ミンチョ団ですか」
好き嫌いが分かれる食べ物の代名詞ともいえる「ミントチョコ」味、略して「ミンチョ」。韓国では最近、ミントチョコ味の人気が高まり、ミントチョコが好きな人たちのことを指す「ミンチョ団」という新造語が生まれた。流行に乗って様々なミントチョコ味の商品が発売されると、今度は逆にこれに反してミントチョコ味が嫌いな人たちも声を上げるようになった。彼らは「反ミンチョ団」と呼ばれる。
流行の影響で韓国のバスキン・ロビンス・サーティーワンでミントチョコ味のアイスクリームの物量が不足し、加盟店への出荷が中断される事態が発生した。
8日、韓国でバスキン・ロビンス・サーティーワンを運営するSPCグループによると、9日から15日までミントチョコ味のアイスクリームの出荷が一時停止されるという。最近、ミントチョコレート味の人気が上昇して供給量が需要に追いつかなくなったからだ。このフランチャイズではミントチョコアイスクリームの最近の売り上げ量が前年同期比で60%急増したという。ここに新型コロナウイルス禍で輸入原料の入荷まで遅延すると、販売に支障が生じたのだ。
マニア層を形成しているバスキン・ロビンス・サーティーワンの「ミンクチョコチップ」(ミントチョコ味)は韓国のバスキン・ロビンス・サーティーワンで売り上げ順位3位を記録するほどの人気フレーバーだが、ミントチョコが一部の店舗で品薄状態になる可能性も出てきた。
バスキン・ロビンス・サーティーワンのミントチョコ味アイスクリームは米国本社が1948年に開発した。韓国ではバスキン・ロビンス・コリアが1990年に「ミントチョコレートチップ」という名前で販売して認知度を得ている。
特に最近では異色なものを好む若い層を中心にミントチョコレート味が人気を集め、飲料・デザートからチキンのソースにまでミントチョコ味が登場し「ミンチョ熱風」が起きている。
短い流行として終わりそうだったミントチョコへの関心だったが、今もその熱は冷めていない。「ミントチョコ好きですか?」という質問は芸能人、スポーツ選手を問わず有名人なら一度は受ける質問となった。防弾少年団(BTS)のメンバーRMは代表的な反ミントチョコ芸能人、歌手のIUはミントチョコマニア芸能人に分類される。
有名人がミントチョコへの好みを明らかにするたびにSNSは騒がしくなる。
ミンチョ団が掲げる「ミントチョコが世界を支配する」というスローガンのように、ミントチョコ味は日常に変化をもたらした。