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ベトナムで「怪しい彼女」のリメイクが歴代1位に…中国版・日本版も公開

ストーリーでアジアをゆらす『怪しい彼女』 

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  • < 韓国『怪しい彼女』 >

アジア圏で『怪しい彼女』ブームが起きている。ベトナムで昨年12月に封切りになったリメイク作『私があなたのおばあさんだ』が歴代ベトナムのボックスオフィス1位の座を守った『マイが決めるから2』(2014年)の記録を17日更新した。 『マイが決めるから2』が達成した475万ドルの収益を、この日に超えて歴代ベトナム映画1位(476万ドル)に新たに上がった。

『私があなたのおばあさんだ』は『マイが決めるから2(De Hoi Tinh 2)』に続く韓国・ベトナム合作映画だ。シム・ウンギョンが熱演した『怪しい彼女』の枠組みを持ってきたが、ベトナムの特性に合わせて現地化した。いわゆるCJ E&Mの「ワンソースマルチテリトリー(One Source Multi Territory)」戦略だ。昨年1月に中国全土で5500以上のスクリーンで公開された『20歳よ、もう一度(重返20歳)』は1200万人が観覧し、売上高3億6500万元(約657億ウォン)を上げた最初の成功作だ。

映画評論家のチョン・ジウク氏は、「歳をとった人が若さを追求するという話の中に流れる高齢者と若年層の間の共鳴、東洋的な家族愛というメッセージが普遍的な響きを与えた」と語った。

▶ 日本・タイ・インドネシアでの封切り控え

今年4月には日本版が公開を控えている。中国・ベトナムに続く3番目のリメイク作だ。主な観客層である中高年の女性観客を狙って、「嫁と姑の関係」ストーリーを「母娘関係」に脚色した。原作のようにスラップスティックユーモアは維持し、日本特有の漫才としゃれで和えた。タイ版とインドネシア版は年内の封切り予定だ。

『怪しい彼女』の「現地化ブーム」は韓国映画の海外進出方式が変化していることを示している。従来の方法は4つだった。 「輸出」「国外直接配給」「単発リメイク」(米国版『オールドボーイ』など)と「有名監督・俳優の外国映画への参加」(パク・チャヌク監督『ストーカー』など)。しかしこれまで100年間、全世界に配給網を備えたハリウッドに敵対することは無理だというのが業界の判断だ。現地化戦略が代わりに選ばれた理由だ。 CJ E&Mの関係者は、「企画段階から韓国の観客の情緒と目の高さに合わせた映画を、外国に移植したときには文化的異質感が問題となりうる」とし、「『怪しい彼女』の現地化の成功は、韓国映画が外国に進出する新しい活路を作ったという点で意味がある」と語った。

▶ 中国は「メロ調」を加味

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  • < 中国『20歳よ、もう一度』 >

中国版『20歳よ、もう一度』は地元の情緒に合わせてメロ調を強調した。韓国の観客が主演俳優のコミカルな演技に楽しさを感じたならば、中国の観客は中心人物のあいだのメロドラマに興味を感じると見た。そこで観客の共感を引き出すためのディテールもうまく生かした。中華圏の国民歌手「トウリジュウィン(鄧麗君/テレサ・テン)」の歌を使い、現地の観客の感性と郷愁を刺激した。主人公が若い女性になり、これを体感する場所を原作のサウナではなく公園に変えて、そこから楽しく広場でダンスを踊るようにした。

主なスタッフもほとんど中華圏出身だった。安定した演技力を持った中堅俳優とファン層を持つアイドルスターを適切に起用して、観客の満足度を高めた。アイドルグループEXOのメンバー「ルハン」の認知度を活用して序盤のイシュー作りに集中するなど、口コミや再観覧熱風を拡散させた。単純な「リメイク」ではなく「同時企画」であることを強調したマーケティングも功を奏した。韓国原作者と監督・俳優が現地を訪問して、原作よりも優れた作品であることを強調した。

▶ ベトナムは「コミック」を強調

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  • < ベトナム『私があなたのおばあさんだ』 >

一方、ベトナム版はコミックの強化に力を注いだ。スラップスティックとしゃれなどユーモアのセンスを含めて、助演陣も実際のコメディアンと交渉した。 CJ E&Mの関係者は、「原作が俳優たちのコミカルな演技が主な楽しさだったなら、ベトナムでは実際のコメディアンが繰り広げるコミカルな演技が興行要素だと判断した」と語った。劇中の祖母と孫の関係も強化して、ベトナムの観客が重視する家族愛をうまく生かした。興行人気の始まりは口コミだった。現地の情緒に合った映画音楽と、主・助演俳優の高い満足度が急速に口コミに乗った。一週間早いメディア配給試写会、レッドカーペット行事、シネツアー、バス広告、バスキング、オンラインプロモーションなどのマーケティングが続々と行われた。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-02-18 17:04:53




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