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舞台でも、道でも、彼らが走らなくてはいけない理由 交通事故が後を絶たない

◆ City Life 第446号…STAR TAP ①/⑤ 

  • 舞台でも、道でも、彼らが走らなくてはいけない理由 交通事故が後を絶たない
これからが有望されていたガールズグループ、LADIES’ CODEのメンバーであるクォン・リセとコ・ウンビがこの世を去った。去る9月3日未明、地方でのイベントを終えてソウルに帰ってくる途中、高速道路の防護壁を突きあたり発生した交通事故によってだ。今まさに咲き始めた幼いアイドル歌手たちの死にファンは驚愕した。特に、あるオーディションプログラムで顔を知らせ、最も多くの注目を受けたにも関わらず、最終的に脱落してしまった、それゆえに、さらに切なさを買った未完成のスター、クォン・リセの死は衝撃的に受け入れられた。

オーディション番組で脱落した後、仮想夫婦生活を描いたテレビの芸能番組「私たち結婚しました」を経て、女性5人組グループLADIES’ CODEにキャスティングされ、オーディションプログラムを通じて成し遂げることのできなかった、歌の夢をもう一度歩み始めたからだ。結局、一瞬の悪夢のような交通事故が、ようやく光を浴び始めた若いスターたちの夢を粉砕してしまったのだ。

事故直後、所属事務所は「決して無理なスケジュールではなかった」と釈明したが、これまで芸能界で発生した多数の交通事故死亡事件とオーバーラップされ、芸能人に与えられる無理なスケジュールと、それによる交通事故の問題に再び注目が集まっている状況だ。

ここ数年の間だけでも、交通事故で死亡した芸能人の数は少なくない。

昨年、コメディアンのチョン・ヨンジュンがバイクとタクシーの衝突事故で命を失い、コメディアンのハム・ヒョジュが車に引かれる事故で死亡した。また、2012年には、俳優スンギュがバイク事故で亡くなり、その前の数年の間に俳優カン・デソンとモデル出身の俳優イ・オン、そしてグループマンデーキッズ(Monday Kiz)のキム・ミンスがバイク事故で命を失った。コメディアンのキム・ヒョンウンも、2006年、高速道路で中央分離帯に突っ込む交通事故で死亡した。

この他にも「女高卒業班」の歌手キム・インスン(1981)と歴史的な最初のアルバムを出してから3か月後の1987年11月、自分の車で街路樹に激突し亡くなった歌手ユ・ジェハ 、そしてグループWANTEDのソ・ジェホ、コメディアンのヤン・ジョンチョル、アナウンサーのチョン・ウンイムなどが交通事故でこの世を去った芸能人だ。

一体なぜ芸能人は交通事故が頻繁に起こるのだろうか?

専門家は、芸能人たちの無理なスケジュールが主な理由だと言う。特にアイドルスターたちの場合、短い期間に集中する人気とその期間うちに最大限の利益を出さなければならない現実が、全国を舞台にした無理なスケジュールを呼び、過速などのリスクを伴うことになるという。結局、芸能人なら誰でも例外ではない「つかの間の人気」と「荒稼ぎ」が彼らをリスクの中に追いやるという指摘だ。

今年で20年目歌手のロードマネージャーとして活動しているAさんは「スターダムに上がる前には広報をするために、人気を得てからは金儲けに集中するために、ほぼ殺人的なスケジュールを消化しなければならない。人気を得た後は、全国を舞台に、一日五、六個のスケジュールをとる場合もある」とし、「スターダムに上がるまでにかかった投資金を回収することができる時期といっても、つかの間の人気を得る短期間の時間しかないから」と吐露する。

特にアイドル歌手の場合、いくつかの大規模なスターたちを除いて、音源販売収益が少なく、放送出演の対価は経費に満たないため、最終的にお金を稼ぐことができるのは、イベントが唯一だ。したがって、このように「一時」に限られている「お金儲け」に集中してこそ、かろうじて活動を維持することができるというものだ。

最高クラスの人気スターたちを除いて、「生計維持」さえ難しい芸能界の極端な構造も根本的な問題として指摘されている。最終的には「殺人的なスケジュール」または「生計の心配」に分かれる極端な芸能界の現実を改善する特段の措置が先決されればこそ、無理なスケジュールによるアーティストの交通事故のリスクは減るのではないだろうか。
  • City Life 第446号 (14.09.30日付)
  • 入力 2014-09-26 10:00:07




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