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エンタメ > スターフォーカス > [M+企画…ショーケース③] 増えた数だけ過度になる日程競争
「あのチームはショーケースをいつするんですか?」
所属歌手たちのカムバックを控えている歌謡関係者たちが、頻繁に記者から聞かれる質問のひとつだ。似たような時期にカムバックする歌手とショーケース時間が重ならずに掴むためだ。もちろん、同じ時間になっても関係ないが、認知度によってメディアの関心はがらっと変わるため、日程の設定前に当然悩まねばならない事項だ。
一例として、昨年11月に1日で3つのショーケースの日程があった。SUPER JUNIORからソロでデビューしたキュヒョン、俳優ではなく歌手として曲を出したユ・ジュンサン、7年ぶりに正規アルバムを打ち出すTOY(ユ・ヒヨル)が同じ日にショーケースを進行することになった。
キュヒョンは「TOY聴音会が3時だというので午前11時にしました。午前からライブとは」と冗談を飛ばした。ユ・ジュンサンはTOYを避けて時間帯を変更したが、キュヒョンと同じ時間帯で正面対決することになる笑えないハプニングが起きた。
似た時期にカムバック日程が集まれば、ショーケースを開く場所についても熾烈な競争が行われる。ソウル市内でレンタルできる場所は限定されているためだ。それさえも日程変更が当日に行われれば一日のレンタル料で解決されるが、日付まで変更されれば非常事態ともなる。
ある関係者は、「ショーケースはたくさんやるが、場所がないために以前と比較してもレンタル料が上がっている。小さな企画会社の立場からはレンタル料そのものも負担であるのに、だからといってショーケースを開かないわけにもいかず、どうしようもない」と悔しい気持ちを表した。
ショーケースの過度な競争について大衆音楽評論家のイ・デファ氏は「ショーケースがインディーズバンドの間でも継続して行われている。最近になって増えたわけではない。歌手たちの立場からは、それだけ広報効果が優れているため、諦めることが容易ではない。ただし、過度な競争によって特徴がなくなってしまうため、より多様なショーケースコンテンツが登場するのではないかと思う」と明かした。
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