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偽軽油で30億ウォンを騙し取る…精製油として1リットル当たり530ウォンを脱税


  • 偽軽油で30億ウォンを騙し取る…精製油として1リットル当たり530ウォンを脱税
海外低質軽油を偽装輸入して偽軽油として作って売る新種手法が国内で初めて確認された。海外軽油を精製油として隠して持ち込み、1リットル当たり530ウォンの税金を避け、その分だけ不当利益になるという点を狙った。

京畿南部警察庁広域捜査隊は18日、海外軽油を精製油として偽装輸入した後、偽軽油として作って販売した疑いで総責任者チェ氏(50 / 仮名)、資金担当イ氏(42 / 仮名)ら10人を拘束し、運搬業などの18人を書類送検したと明らかにした。

チェ氏らは昨年6月から今年3月まで、マレーシア、シンガポール現地で質の低い軽油を精製油として偽装輸入した後、偽軽油615万リットル(時価72億ウォン相当)を作り、市中に販売した疑いを受けている。

彼らは、自動車用輸入軽油に賦課される税金(1リットル当たり530ウォン)を脱税するために、ペーパーカンパニーを設立し、軽油を精製油として偽装して輸入した。自動車用燃料は、韓国石油管理院が通関時から厳密に検査するが、廃油や廃潤滑油などを再活用して作った精製油は、管理主体が別途になく、無作為抽出サンプルで目で確認さえされれば、通関が可能な点を悪用した。彼らは海外軽油に黒色の染料を添加して廃油のように装った後、税関を欺いた。海外軽油は蔚山(ウルサン)などの廃油精製業者に一時的に保管し、製造工場に移して識別剤を除去した灯油、バイオディーゼル、国内軽油と混ぜて偽軽油として再誕生させた。このように製造された偽軽油は、京畿、仁川、忠清南道、慶尚北道などにある12ヵ所のガソリンスタンドを通じて販売された。

警察の調査の結果、海外軽油を1リットル当たり400ウォンで輸入したチェ氏は、国内で偽軽油として再び作った後、全国の偽軽油販売ガソリンスタンドに1リットル当たり約700ウォンで引き渡した。特にチェ氏は、自身が直接運営するガソリンスタンド3カ所(世宗・唐津・仁川)を通じて、通常価格よりも安い1リットル当たり1100ウォンで偽軽油を売り、莫大な収益を上げたことが分かった。チェ氏らが作った偽軽油は、韓国石油管理院の精密検査でも簡単に発覚されないほど精密にしたと警察は明らかにした。

捜査機関と石油管理院の取り締まりに備え、灯油・軽油の吸入装置を改造車に設置し、いつでも移動が可能なようにするなどと、周到綿密さも見られた。

警察関係者は、「一般軽油と灯油を混合した偽軽油の場合、通常1リットル当たり100ウォン程度が不当収益だが、海外軽油で作ると脱漏した税金の分だけ不当利得が増える」とし、「被疑者は、約30億ウォンの不当利得をとったものと推定される」と伝えた。警察は、「偽軽油を車の燃料として使用すると、燃費と出力が低下し、車両の故障を起こして大事故につながる可能性がある」と注意を呼びかけた。

チェ氏らは昨年2月から6月まで、灯油に添加した識別剤を除去した後、国内産軽油と混ぜる方法で偽軽油290万リットル(時価38億ウォン相当)を製造・販売した疑いも受けている。
  • 毎日経済 チ・ホング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-18 14:11:46




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