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マーズ(MERS)、感染は1日4人に減少・隔離者も初の減少


  • マーズ(MERS)、感染は1日4人に減少・隔離者も初の減少
△写真=12日午前、ソウル市の汝矣島聖母病院でチ・ヨク聖母病院長がマーズで苦痛を受けた人のための宣言文を発表している。 [イ・チュンウ記者]

「中東呼吸器症候群(マーズ / MERS)」の感染者が急減したことから、マーズの拡散勢が本当に沈静局面に至ったのかが注目される。いったん統計上は沈静に転じる姿だ。しかし、3次感染の震源地になる兆候もあちこちで現れていることからまだ状況を楽観できないだけに、防疫当局は緊張の紐をゆるめずにいる。 2次感染の震源地であるサムスンソウル病院の最大潜伏期間が既に終了しただけに、週末のあいだに発生する感染者の規模が、今後の拡散の勢いをはかる分岐点になると思われる。

12日、保健福祉部の中央マーズ管理対策本部は、新規マーズ感染者は4人にとどまったと発表した。先月31日、3人の感染者が発生した後で最も少ない数字だ。マーズの施設隔離・自己隔離者も初めて減少傾向を示した。施設隔離者も前日より125人減って3680人になった。自己隔離者も138人減少し、合計3453人になった。これによって、累積隔離解除者も1000人を超えた。開通後に急激な増加傾向を見せていたマーズコールセンターの相談件数も、9日は9002件まで暴走したが、10日には5424件と40%近く減少した。確定患者の発生数といくつかの統計を総合してみると、マーズ拡散の勢いは一段落したものと分析される。

この日の追加確定者のうち3人は、サムスンソウル病院の緊急治療室で、先月27~29日に14番目の患者(35)から感染したと推定される。もう一人は平沢(ピョンテク)グッドモーニング病院の介病者である126番目の患者(70・女性)で、この病院でやはり14番目の患者から感染したことが調査から分かった。前日の感染者のうちで感染経路が確認されなかった5人は、疫学調査の結果、サムスンソウル病院と平沢グッドモーニング病院でそれぞれ2人ずつ感染したと調査された。平沢警察官(119番目の患者)は依然として感染経路が不確実だ。保健福祉部はこの患者が平沢博愛病院で先月31日、52番目の患者と動線が重なって、この時に感染した可能性に重きを置いている。

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  • < 3次拡散が懸念されている3つの病院のマーズ潜伏期間 / マーズ感染者の推移 >

保健当局によると、「第2のスーパー伝播者」である14番目の患者のウイルスの最大潜伏期間が12日で終了することに伴い、以降は14番目の患者を通じた3次感染者の発生はないものと予想した。ただし13日以後でも、症状の発現日が12日以前の患者が追加されることはありうる。

また、可能性が高くはないが、14番目の患者に感染した3次感染患者を介してウイルスがうつり、4次感染患者が現れることもありうる。この日までに14番目の患者を通じたマーズ感染患者は63人と推定されている。このうち60人はサムスンソウル病院で、3人は平沢グッドモーニング病院で感染したと当局は明らかにした。このような状況での問題は、突発的に現れる変数だ。この日、対策本部は14番目の患者が先月27日、車椅子に乗って病院を歩き回ったことが確認されたと明らかにした。

大田ウルチ大病院、東灘(トンタン)聖心病院、ソウル市陽川区のメディヒール病院、慶南・昌原のSK病院なども、いつでもマーズ3次感染の震源地として浮上することがありうる。

平沢博愛病院と平沢グッドモーニング病院など、これまで経由病院として分類された場所でも新しい患者が発生した。 119番目の患者は52番目の患者と接触時期がまだ正確に明らかにされていない。政府の暫定発表のように、119番目の患者が平沢博愛病院で感染したことが正しければ、先月31日に52番目の患者が訪れた以後の、最大潜伏期間(14日)は13日でようやく終わる。この病院で感染者がさらに発生する可能性も排除できないというわけだ。平沢グッドモーニング病院は27日、14番目の患者がサムスンソウル病院に移動したため、最大潜伏期間は既に過ぎた。

この日、全北・淳昌(スンチャン)で51番目の患者(72歳・女性)が死亡した。この患者は先月12~21日、平沢聖母病院に入院して最初の感染者と接触した。去る5日から全北大病院の隔離病室で入院治療を受けていた51番目の患者は、肺炎の悪化や多発性臓器不全で死亡した。

一方、米国疾病管理予防センター(CDC)は米国内の医療スタッフと保健当局者に、担当患者の韓国旅行の有無を確認するように勧告した。

CDCは11日(現地時間)、独自のホームページ「保健警報システム」に掲載した勧告文を通じ、「米国内でのマーズ発生の可能性に備えなければならない」と呼びかけた。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者/パク・ユンス記者/イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-12 15:45:52




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