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[アンケート] 「知性の象牙の塔」から「就職関門」に転落した韓国の大学

学士号に対する必要性も2009年の81.3%から59%に減少 

韓国の大学は、もはや知性の象牙の塔ではない。思索の場ではないという意味だ。

大学は今や就職のために経る形式的な手順であるだけだ。大学の卒業証書が就職に特別役に立たない現実では、学士号の必要性も薄くなった。

市場調査専門企業マクロミルエムブレイントレンドモニター(trendmontor.co.kr)が全国20代の男女500人を対象に、大学に対する認識を調査した結果、「4年制大学を出なければならない」という必要性が著しく減少したことが分かった。

今回の調査では、回答者の10人のうち6人(59%)だけが「4年制の学士号」を取得することが必要だということに共感を示したが、これは過去の同調査(09年81.3%、2012年75%、2011年75.8%)に比べて大幅に減少した数値だ。

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男性(54.4%)より女性(63.6%)、卒業生より在校生(大卒55.5%、在学生66.5%)が学士号を必要としたが、学位の必要性について共感する高卒回答者は半数にも満たなかった(47.1%)。

また、出身大学の類型別にみると、地方ではなくソウルにある大学(地方大学56.2%、ソウル所在の大学77.3%)、2~3年制大学より4年制大学出身(ソウルの2~3年制51.9%、地方2~3年制43.5 %)が学位の必要性を認める傾向が強かった。

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4年制大学を出なければならないという理由については、大学を出ていなければ差別が激しく(63.1%)、仕事を上手くしても良い評価を受けられないため(63.1%、複数回答)だという回答が最も多く、社会に進出するための最小限の資格(54.6%)という理由が後に続いた。

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4年制大学の選択基準としては、回答者の61.8%が大学の認知度を最も多く挙げ、「名前価値」は相変わらずであることが分かった。大学が掲げる今後のビジョン(38.2%)や、自分が希望する学科の有無(32.6%)、授業料の水準(25.6%)も認知度にははるかに及ばなかった。
  • O2CNI_Lim, Chul / 資料=マクロミルエムブレイン
  • 入力 2016-08-28 08:00:00




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