北、寧辺の原子炉に2年ぶりで再稼働の兆候

対米圧迫目的か 


北韓は南・北・米の高位級対話が中断されて2年ぶりに、平安北道寧辺(よんびょん)の5メガワット級原子炉を再稼働したという明確な兆候が捕捉された。 2019年に米・北首脳会談で経済制裁解除の反対給付として提示された寧辺の核施設の運営を再開し、米国の前向きな対北の立場を導き出そうとする布石として解釈される。

国際原子力機関(IAEA)は去る27日(現地時間)、北韓の核問題に関連した年次理事会報告書で、北韓が7月初めから寧辺の5メガワット級実験用原子炉を再稼働していると見られると明らかにした。 IAEAは当該の原子炉から冷却水の放出を含め、原子炉の稼働と同一の兆候が捕捉されたと説明した。この原子炉は1980年代以降、対外的に北韓の核開発を象徴してきた。北韓はこれまで寧辺5メガワット級の原子炉で使用した後にウラニュウム廃燃料棒を再処理し、核兵器に使われるプルトニウムを抽出して核実験に活用した。

IAEAは報告書で放射化学実験室に動力を供給する火力発電所も、約5ヶ月のあいだ稼動されたと明らかにした。これは北韓が寧辺の核施設内の水槽に保管していた廃燃料棒を取り出して、プルトニウムを抽出したと推定できる部分だ。ただしIAEAは寧辺の核団地内の軽水炉に対しても、内部の建設は進んでいるが原子炉の部品が内部に移された状況はないと付け加えた。

北韓が寧辺の核施設を再稼働して乗り出したのは、本格的に核物質の生産に再突入して南・北・米の対話の余地を遮断しようとする意図というよりも、今後の米国との交渉で交渉力を高めるための意図と思われる。統一研究院の趙漢凡(チョ・ハンボム)選任研究委員は「ハノイ会談当時に北韓が提示した、寧辺の核施設の廃棄カードを受け入れるようにという対米圧迫メッセージ」だと解釈した。

韓国と米国は、北韓との対話再開の可能性を慎重に模索する雰囲気だ。 29日のウォールストリートジャーナル(WSJ)の関連報道によると、米国政府の関係者は「この報告書は韓半島の完全な非核化を達成することができるように、対話と外交が至急必要だということを強調している」と述べた。

政府は何らの立場を表明していない。李種珠(イ・ジョンジュ)統一部報道官は「政府は緊密な韓米協力の下で、北韓の核ミサイル活動を継続して監視している」と言いながらも、「北韓の核施設の稼動の兆候については、確認してさしあげる事案はない」と語った。
  • 毎日経済 | キム・ソンフン記者/ヨン・ギュウク記者
  • 入力 2021-08-30 17:49:10