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コリアナウ > 社会 > 韓国の高齢化ショック無防備…老後の備えに収入の10%も使えず
# キム某氏(54)は、今年初めに28年間勤務した職場での構造調整の余波で退いた。これから8年後の62才から国民年金、5年後からは退職年金が入ってくる。合計して190万ウォンだ。お小遣いで使うにも手に余る。キム氏は「二人の子供が早く就職したのがそれなりに幸福」とし、「他の名誉退職者などは子供登録料まで当てるのに腰が曲がる状況という」とため息をついた。
全世界で最も早い速度で「老いていく」国が韓国だ。2026年には超高齢社会に入るものとみられる。「高齢化ショック」が近づくが、韓国は手を置いている。韓国国民10人中6人は、老後のための準備に、普段の所得のうち10%さえも使わないことが分かった。
最近、毎日経済新聞がモバイル世論調査会社オープン・サーベイに依頼して全国の20~50代の成人男女1000人を対象にアンケート調査した結果、「普段の収入からどれぐらいを老後の備えに活用するか」という質問に、全体の総57.2%が10%未満だと答えた。特に、10%未満と答えた成人男女572人(57.2%)のうち189人(18.9%)は老後の備えのためにたった1ウォンも投資していないことが分かった。
また、国民年金や公務員年金など、義務的に加入しなければならない年金以外は特に老後の備えのための手段が不足していることが分かった。国家年金を除いて老後のために備えている手段があるかという質問に、全体のうち27.6%が「ない」と答えた。
ソウル大社会福祉学科のチェ・ソンジェ教授は、「韓国の人々は労働市場の活動可能年齢が71才程度に達する」とし、「定年退職後にも働くことができる体系的な職業訓練と再教育を40代以後から実施する必要がある」と述べた。