トップ > コリアナウ > 政治 > 朴大統領、安倍総理と多様な懸案を論議…両国関係改善の突破口になるか注目

朴大統領、安倍総理と多様な懸案を論議…両国関係改善の突破口になるか注目

◆ APEC首脳会議/韓・日首脳が8ヶ月ぶりに「予期せぬ対話」 ◆ 

  • 朴大統領、安倍総理と多様な懸案を論議…両国関係改善の突破口になるか注目
△写真=朴槿恵大統領が11日、北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で発言している。左は日本の安倍晋三首相。[北京=キム・ヂェフン記者]

朴槿恵大統領は去る10日の夜、中国の北京で日本の安倍晋三首相と会い、日本軍慰安婦問題解決のための韓・日局長級協議がうまく進展するよう奨励していくことにした。両国首脳が対話を交わしたのは去る3月、オランダのハーグ核安保首脳会議の際にバラク・オバマ米大統領とともに韓・米・日首脳会談を開いた後、8ヶ月ぶりのことだ。予期せぬ韓・日首脳間の対話で、今後の韓・日関係改善の突破口が用意されるのかに注目される。

11日、閔庚旭(ミン・ギョンウク)青瓦台報道官は「朴大統領と安倍首相はいくつかの懸案について議論し、(韓・日の)局長級協議がうまく進むように奨励することで互いに意見の一致を見た」と明らかにした。

この日の朴大統領と安倍首相の出会いは、習近平中国国家主席が開催したアジア・太平洋経済協力会議(APEC)晩餐会で電撃的になされた。晩餐会の席がアルファベット順で、韓国(Korea)と日本(Japan)が隣の席に座るようになったことから、両首脳間の対話が自然に行われたと青瓦台は説明した。

両国首脳の晩餐会話の内容は具体的に知らされていないが、「いくつかの懸案を議論」し「慰安婦問題に関連する局長級協議を奨励することで合意」したという点から、儀礼的な挨拶のレベルを超えた、比較的深度のある会話がなされたというのが外交筋の分析だ。両国首脳は韓・日両国関係だけでなく、北韓の核・日本人拉致被害者などの北韓問題と世界景気の低迷など、共通の関心事に対して互いに意見を交換したと観測される。

この日、朴大統領と安倍首相の「予期せぬ対話」はやや意外だという評価だ。最近の日本では朝日新聞の誤報事件を契機に、日本軍慰安婦動員の強制性を認めた「河野談話たたき」が続いており、多国間会議の訪問期間中は、韓・日首脳の出会いは単純な遭遇にとどまるだろうという予想が多かった。実際、日本国内のこのような雰囲気を理由に、日本軍慰安婦問題の解決を議論するための韓・日局長級協議は、昨年の9月4回協議以降は現在まで、5回めの協議日程も決められずにいる。韓・日両国は局長級協議を毎月開催することで合意している。

  • 朴大統領、安倍総理と多様な懸案を論議…両国関係改善の突破口になるか注目
今回のことは、中・日の首脳会談と米・朝間の接触が電撃的に行われ、韓国外交が四面楚歌に追い込まれているという憂慮の中で、朴大統領が安倍首相と積極的に会話に乗り出すことで外交孤立を払拭することに注力したものと解釈される。APECでの朴大統領と安倍首相間の対話が、両国間の関係回復の転機となるかが注目される。

しかし、政府は今回の韓・日首脳の出会いが両国の関係改善につながるとの見方には慎重な立場だ。結局、安倍政府の真正な態度と、過去の問題を解決するための環境整備が重要だというわけだ。外交部の関係者は、「韓・日首脳会談の開催は、軍慰安婦など過去の問題に対する日本の態度の変化がカギだ」と語った。

日本政府のスポークスマンの菅義偉官房長官も同日午前の定例会見で、「両首脳がAPECの晩餐で隣の席に座ることになったのを機にいくつか意見を交わし、その中で(両国)局長協議が円滑に進展するようにしていくということで一致した」と確認した。

APECの直後、ミャンマーのネピドーで開かれるアセアン+3(韓・中・日)でも、朴大統領と安倍首相はすぐ隣の席に座ることが予想され、両首脳がどのような会話を交わすことになるのかも興味をひく。
  • 毎日経済_東京=ファン・ヒョンギュ特派員/ソウル=キム・ギヂョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-11 20:40:13




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア