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2014年、振り返ればそこに「S」があった…韓国社会を笑わせ泣かせた事件事故


  • 2014年、振り返ればそこに「S」があった…韓国社会を笑わせ泣かせた事件事故
6つのアルファベット「S」に、笑いと涙が入り混じった一年だった。2014年4月、全国民を嘆きに陥れたセウォル号(Sewol)惨事をはじめ、青瓦台文書流出(Secret)、シンクホール(Sink hole)、たばこ代値上げ(Smoking)など大型の事件・事故の中で、韓国民は極限の喜怒哀楽を感じた。激情的だった2014年の一年を、毎日経済新聞が6つの「S」のキーワードで振り返った。

Sewol ferry…セウォル号

476人(搭乗)、295人(死亡)、9人(行方不明)。韓国社会でぬぐえない痛みの数字になった。

4月16日、仁川から出発して済州島に向かっていた旅客船セウォル号は、全羅南道の珍島付近の孟骨(メンゴル)水道で沈没し、京畿道安山市所在の壇園(タンウォン)高校の学生など数百人が命を失った。事故発生初期における政府の手薄な救助対応の事実が明らかになり、国民的な公憤が表出され、朴槿恵(パク・クネ)大統領は海洋警察の解体など、大々的な政府組織の改編を断行した。国会ではセウォル号特別法と真相調査をめぐって与・野間の葛藤が繰り返されたが去る11月、ようやくいわゆる「セウォル号3法」が可決された。事故収拾と被害補償のために政府と国会は多角的な努力を行ったが、いまだにセウォル号の行方不明者の家族と犠牲者の遺族はもどかしさを訴えて、珍島の彭木(ペンモク)港とソウル市光化門前のテント座り込み現場を離れられずにいる。

Star…星

今年文化界で最もホットなイシューは、まさに「星」だった。クリストファー・ノーラン監督の製作した映画『インターステラー』は、劇場街のオフシーズンにもかかわらずダフ屋が登場するほどに、韓国劇場街で1000万観客の心を奪った。興味深いことには、かんじんの米国では人気を集めなかったこの映画が、唯一韓国で愛されたという点だ。ワームホールを通じた時間旅行が可能という理論を土台に製作され、やや難しい用語と物理学理論が登場したにもかかわらず、高い教育水準を備えた韓国の観覧客には何らハードルにならなかった。

これに先立って、ドラマ『星から来たあなた』がアジア市場で大きな人気を集め、韓流ブームをリードした。2004年の『大長今』以来10年ぶりで、韓流の新たな成功を模索する転換点だった。主人公チョン・ソンイが着ていた服・靴・ハンドバッグなどが「完販」になり、韓国の「チメク(チキンとビール)」文化が中国人の目と口を刺激して現地で人気を集めたりもした。

Sink hole…シンクホール

8月、ソウル市石村洞(ソクチョンドン)の地下鉄9号線の工事現場付近で、長さ8メートル・深さ5メートル・幅2.5メートルの規模のシンクホールが発見され、市民は安全への恐怖にさいなまれた。シンクホールはもともと自然な地盤沈下を意味する用語だ。シンクホールが相次いで発見されたソウル市の石村湖周辺では、多世帯住宅の一部が傾く現象まで報告され、ソウル市と政府は正確な原因の究明作業と、復旧計画などの総合対策をまとめている。

Shopping…海外直購

北米最大のショッピングシーズンの「ブラックフライデー」発「海外直購(個人輸入)ブーム」が韓国を強打した。賢明な支出を指向する消費者心理と、韓国の消費者の高学歴・デジタルマインドが結合し、これまで以上に直購への参加の熱気は激しかった。関税庁によると、2010年には3000億ウォン水準だった海外直購市場は、昨年に1兆ウォンを超えた後に今年は2兆ウォン台に達する見込みだ。ブラックフライデー期間にサムスン・LGなど韓国企業の製品を大挙購入した点は、韓国消費者のいわゆる「ホゲンコンプレックス(カモになりたくない)」が深刻な水準であることを見せつけた。

Smoking…タバコの値上げ

政府が予告なしにタバコ代値上げカードをとり出して、喫煙者は憤怒を押さえきれず、すぐさま「庶民増税」論難がおきた。与・野党まで値上げに合意して、市場には混乱が続いた。政府はタバコの買い占め・売り惜しみ行為にこけおどしの合同取り締まりに乗り出したが、「後の祭り行政」という非難を受けている。搬出量の統制でタバコ需要者の混乱を加重させ、コンビニや大型スーパーを回ってタバコを買い溜めする、いわゆる「バッタ族」まで登場した。

Secret…青瓦台(大統領府)文書流出

11月末、あるメディアが報道した青瓦台の民政首席室の機密文書の内容は、年末の政局を騒然とさせた。「チョン・ユンフェ秘線介入」説を盛り込んだチラシ水準の青瓦台文書に対する真偽をめぐって検察まで乗り出して、文書流出のいきさつと内容の事実関係を確認した。文書の作成者であるパク・グァンチョン警正(警視)とチョ・ウンチョンもと公職紀綱秘書官はもちろん、朴槿惠(パク・クネ)大統領の弟の朴志晩(パク・チマン)EG会長と青瓦台の「ムンゴリ3人組(実勢3人組)」の人士らまで検察に召喚されて調査を受けた。検察は秘線介入説とパク・チマン会長の尾行説などはすべてが事実ではないと結論付けた。
  • 毎日経済_イ・ジェチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-27 04:01:04




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